2004年08月09日(月) 下呂の旅

下呂はその昔、「下留」と書いて「しものとまり」という地名だったそうです。それが音読みで「げる」と呼ばれ、その後「下呂」という文字を充てて「げろ」という発音に変わったそうです。
・・・「しものとまり」にしておけばよかったじゃん・・・!
「げろげろげろっと啼くカエル♪」なんて歌でカムフラージュしている下呂ですが、やはり「げろ牛乳」ですとか「下呂の香り」なんてお菓子を見ると、やはり身も蓋もなさを感じてしまうのですが、いがなものか。
そんな下呂に4年ぶりぐらいに行ってきました。以前は巨樹の旅で下呂を訪れたのですが、今回は花火です。
なんせ花火といえば土日が多く、お店を始めてからというもの花火を観に行くことが出来なかったのです。しかし下呂の花火大会が8/9(月)にあると知り、ちょうどうちの2連休に重なるので行ってきました。

さてしばらくぶりの下呂で、途中までは助手席で爆睡し、途中からTAKEDAのナビのままに朦朧とした頭で運転していたため、私は下呂の地理上における位置というものをすっかり忘れていました。下呂の近くの「道の駅」で下呂土産と共に高山の名産品などが売られていることに驚いてしまったのです。
「なんでここに高山のさるぼぼが売ってんの?」と聞くと、「そりゃ下呂と高山は近いからだがね」と言います。
「なんでよー。下呂って三重じゃないの?」
そう、私は下呂に行くと聞いて、ずっとそれは三重県なのだと思い込んでいたのです。ばかばか。

それはさておき、実は下呂に入る前に中津川にある女夫岩神社に行ってきました。「めおといわ」と読むのですが、普通は「夫婦」と表記されるのが「女夫」なのは、その石がイザナギ・イザナミに関係するものだということなのでしょうか。
さて、その女夫岩。「夫」の方の写真を出します。どどーん!



ま、これで「女」の方も勿論、推してしかるべし、ですね。
いやー、私たちのすぐあとに4人家族が来ましたよ。中学生ぐらいの男の子と女の子とその両親、ですね。見た途端、多分、おかさんは「うわ、やってもた」という感じでしたね。おとさんは果敢にも説明してましたね、子供たちに。ムスメの方はまだなんだかよくわかってない感じでしたが、ムスコの方はなんだか感慨深げでしたね。しかしカタカナで書くとやらしげですね。

さて、下呂に着いて早速小さなビジネスホテルにチェックインしました。この日、下呂はどこもかもいっぱいで、ようやく取れた小さなホテルに小さな一室ですが、入って驚き。花火を見るのに最高の立地だったのです。まさに打ち上げ場所のまん前なんです。早めに行って場所取りをしなくてはと思ってたんですが、ホテルに室内から十分に見られそうです。



写真左端の「ビジネスホテル」という看板のある小さな所です。3階で、しかも目の前にはトタン屋根があり、窓から屋根に行けるのです。
花火は好きだけど人ごみは大変苦手なのです。それが唯一憂鬱だったんですが、これならノーストレスでのんびりと花火が楽しめます。

花火が始まる前に到る所にある足湯や銭湯で下呂の湯を楽しみました。中にはとても素敵なお店がありました。個人の作家によるオリジナル雑貨を販売している所で、中には小さなカフェもあります。雑貨は様々な個性の、どれも素敵なものばかりです。で、飲み物を買って、外で足湯につかりながらそれを飲むことが出来るのです。温泉のある街って本当にいいなぁ・・・。

さて、花火は下呂の河川で行われます。下呂の河川には川の側に沸く無料の温泉もあります。普段でも橋の上から裸のおっちゃんがそこでお風呂に入っています。で、この花火大会の日、川の周辺は日のあるうちからものすごく賑わっているというのに、やはり裸のおっちゃんが川の温泉に浸かっています。ってゆーか、裸のまんまで石の上でずーっと夕涼みをしています。(写真右下がその川の温泉場。裸のおっちゃんが見えるでしょうか)。
そのすぐ横ではカップルやギャルたちが足だけお湯に浸かってます。「キャーッ、おぢさん、エッチーッ!」とか言ったりしないようです。公然わいせつ罪とか関係ナシの下呂って、本当にいいよなぁ・・・。

で、ようやく夜8時。どこもかしこも人で膨れ上がっています。私達は部屋の電気を消して、ホテルの屋根の上で花火見物。
下呂の花火はレーザー光線と音楽を花火と同調させる「ミュージカル花火」とゆーやつでした。始まる前からパット・メセニーの曲がスピーカーから大音量で流れて盛り上げていました。
花火の時は曲は好きでもなんでもないヒット曲のオンパレードだったんだけど、これがねー、どかんどかんと打ち上げる花火とねー、人が踊っているようにも見えるレーザー光線でねー、どえらい泣けたんだわー。私とTAKEDA以外に誰もいない屋根の上で、ボロボロ泣いて、笑って、拍手しながら花火を楽しみました。
絶対にまたこの花火大会を見に来るぞ!と心に誓いました。





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