イタリアの空(わからんて)(2002.1.14)
2002年02月10日(日) |
++クロワッサンは二度と焼かない++ |
7、8年ほど前にうちにやってきたオーブンレンジ。
オーブンとレンジ両方の機能を併せ持つ、 我が家にとって今までにない画期的な家電を前に 「ケーキを焼こうか」「パンも焼けるよ!」などと盛り上がるだけ 盛り上がって実行することなくすぐに、
説明書紛失。
使い方がわからない私達はオーブン機能などはじめから無かったことにして、 レンジとして今まで活用してきた。
そして先日、イタリアから帰って数週間経つのに、やっとスーツケースを片づけた。 物置に「えっさえっさ」と運び込んでいた時、
どさっ
オーブンレンジの説明書が天から降ってきたのである。 (正しくは微妙な力加減でつめこんだ荷物がバランスを取り合っておさまっていたのに、 私がスーツケースをしまおうとしたためバランスを失い、雪崩のように崩れてきた)
母に「説明書が見つかったよー!」と報告し、 一緒にぱらぱらめくってみたところ、とてもおいしそうなクロワッサンのレシピが載っていた。
あまりにおいしそうなので、よく作り方も読まずに作ってみることにした。 思えばこれが間違いであった。
うちの母は私が幼少時代によく、共働きにも関わらず 朝、手作りのパンを焼いてくれていたので、パン作りには自信があったため あまり気にせず気軽に作業にとりかかった。
〜クロワッサンができるまで〜
材料を混ぜて、こねこね。こねながらもバターを加える。 ↓ 親の仇とばかりにたたきつけ、第一次発酵50分。 ↓ 折り込み用のバター作成。冷蔵庫で1時間冷やす。 ↓ 発酵が終わった生地をバットに広げ冷蔵庫で1時間休ませる。 ↓ 生地を長方形にのばし、バターをのせ3つ折りに。 ↓ 生地をのばし、S字に折る(3回繰り返す) ↓ 生地をのばし、三角形に切る。 ↓ めん棒で軽くのばし、底辺に切り込みを入れる。 ↓ くるくる巻いてクロワッサンの形をつくる。 ↓ 第二次発酵30分 ↓ ドリールを塗り、12〜14分焼く。
結果:5時間半かかりました(涙
やっと焼きに入ったときには、親子で安堵と疲労の入り交じった なんとも微妙な表情を浮かべ、
「もう2度と作らまぁな。」 「これからはクロワッサンをありがたがって 食べるようにしよう。」 「あんた、日が暮れてるよ。」 「ああ、ほんとだ。晩ご飯の時間だね、母さん。」 「ほんとだね。」
と脱力感あふれる会話をした。
焼きたてのクロワッサンはとんでもなく美味しかった。 が、2度と作りません。
その後、夕食を作って食べた後、明日渡すためのマドレーヌ作成。 ロフトで購入し、ホットカーペットでどろどろに溶けてしまったチョコチップも 強引に混ぜてみたら全て底に沈んだ状態でできあがってしまった。
失敗?
・・・・・・まぁええか。
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