千己の(非?)日常

2001年11月19日(月) 電(磁)波女。

私が所属している学科は、物理学科である。
そもそも、理学部なのだから実験は付き物なのだが・・・。今日のは一段と凄かった。(汗)
U教授(以下U)「放射能の実験をします」
千己(以下K)「・・・はい?」
こんな感じ。
机の上には放射能計測装置。小さなアルミ板が入った箱もおいてあった。
U「体内被曝には気をつけるように。 ここに触らなければまず大丈夫だから、それだけに注意して。でも、入れ物を開けただけでもレントゲンを始終撮られているようなもんだから、作業は迅速に。」
K「・・・はあ」
今までやってきたものは、高校物理をもっと詳しくしたようなものだった。だから、「こんな大がかりなものをやるとはさすが大学」と思った。
が、反面やはり怖い。
どないやねん、と思いながら話を真剣に聞いていると、作業は特別難しいものではなかった。
結論。放射性物質をアルミ箔で蓋をしている面(片側のみ)に気をつければ被害は最小限ですむ。
だが問題が。
「・・・これ、誰がこの箱から出す・・・?」
しばしの沈黙。
そりゃそうだ。危険なことには代わりはない。
ちなみに私の実験チームは二人で組まれている。
結局、M君が出すことに。申し訳ない、M君。(←鬼畜だな、私)

実験は順調に終わり、「昼飯だ、イェーイ!」などとうかれているのも束の間、私の脳裏にある言葉が・・・。
「体内被曝には気をつけるように・・ように・・うに・・に(←エコー)」
ここのところ、昼飯は1コマ目の授業(大学では、授業時間単位をコマと呼ぶ)が終わった後に買って、2コマ目終了と同時にパソ部屋前の廊下で食べるという習慣だった。
つまり、放射能の実験をしていたとき、鞄の中には昼御飯が・・・。しかもそんなに離れたところには置かなかったし。
「先生ーーー!」
いや、こんなには叫ばなかったが、心の中では叫びまくり。
事情を話した後、S教授から出た言葉。
「別に問題ないよ。逆に調子よくなるんじゃないの?(さわやかに笑いながら)」
・・・この人っていったい・・・。
冗談とも本気ともとれぬ言葉の後に、U教授と一緒に詳しく原理を説明してくれたので良かったけど。
どうやら、ガンマ線に当たっても、放射性物質にはならないようだ。現にジャガイモの発芽抑制にガンマ線が使われているのだ。

こうしてみてみると、放射能は結構身の回りで使われていることが解った。(理学部は特に:汗)
正しく使えば役に立つのだと感じた反面、使い方を誤ったが最後恐ろしいことになるということも。
・・・今気づいたが、この実験あと3回あるんだよなあ・・・。
・・・気をつけよう・・・。


 < 過去  INDEX  未来 >


龍田千己