悲しいんだか、切ないんだか。 |
2002年09月19日(木) |
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久しぶりに、夢を見た。 私は、口にくわえた体温計をかみ砕いてしまっていた。 口の中に、割れてしまったガラスの破片があるのを、 どうしようかと多少うろたえながら、頭は冷静でいる。
流れ出る水銀。 割れた体温計から口の中に広がっていく水銀は、ミルクのように白い。 それがわかるのは、もう1人の私が見ているからだ。
飲み込んだら、死ぬんだろうな。
本能的に唾液を飲み下そうとするのを、 のどの奥だけにとどめるように意識している。
水銀を飲んでしまったら、口の中を濯いで、 牛乳を飲んで中和すればいいのかな?
そんなもんで中和しきれるわけがないじゃん。
口を閉じることが出来ないまま、莫迦なことばかり考える。
目が、覚めた。
☆
何が本当なのか、わからない。 わからないけど、多分。 想像がつかない事もない。 というか、恐らく、想像通りなのだけど。
彼は痩せて、そして弱くなっていた。 「情けない」と彼がつぶやいたのを聞き逃しはしなかった。 不安で、でもそれを隠そうと精一杯で、 言葉を選びながらゆっくりと話していた。 精一杯、自分の立場を演じていた。
泣けた。 どうしようもなく泣けた。 泣きながら歩いたのは何年ぶりだろうか。
どうしろっつーんだ、こんなん。
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