どもども。SAYAです。 サブアカウントでAOLに接続中、ガイジンに捕まってサインオフ出来なくなってます。でも写真もらったらイイオトコだったので心おきなくお話中です。
先刻、マイ・ステップマザーから電話が来ました。 びくーり。 日曜日に、2年ぶりくらいの久方ぶりのご対面です。 おろそかにしてすまん。 つーか接点ないし、大事にしようがないし。 所詮他人なんで、避けるも好くもないのだが。 何か話があるようだ。わくわく。←間違ってる? 見合いの話だったらぶっころーす! プリクラでも一緒にとってやったら喜ぶだろうか。 今更なにしていいかぜんぜんわからん。 まぁ、出たとこ勝負だな。 本番には強いんで。 実際他人なわけなんで、普通に他人と接するのと何ら違いはないのだが、もしかしたら向こうには向こうなりに「オヤとして」とかいろいろ悩みがあるのかもしれん。 なんてあらかじめ考えていったら、実際のー天気だったりして。
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さてさて、このガイジン、英語で話しかけてきたから日本語だめかと思いきや、ばりっばりのJapanese language user でした。 一生懸命中学英語レベルで頑張ったのに!! ナンパの手段でしょうか。 でもはじめからガイジンが日本語でメッセージ送ってきたら、あとでびっくりするわな。 赤坂まで飲みに来いと言われたのですが、この人赤坂職場で赤坂に住んでいるそうです。 うらやましい限り。 いいなー外資の証券会社。
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さて、日記タイトルの話。 うちの会社は雑居ビルの9階にあって、隣のビルは5階くらいしかないので、一服しにベランダに出ると、その屋上がよく見えます。 今日の日中は屋上で畑を耕す青年が2人、汗を流して働いていて、そっかー、屋上ではたけ作るのかー、最近都心部で屋上の緑化に助成金出るようになったしななどとほほえましく見ておりましたら、次にタバコ休憩をとった際にベランダに出てみると畑はキレイさっぱりなくなっておりました。 どうやら、土を広げたのは、その土をキレイに片付けたかったからみたいです。
さてさて、そんなのほほんとした日中も過ぎ、日が傾いた頃。 同僚のSE嬢が血相を変えて駆け寄ってきた。
「SAYACHANさん! 隣の屋上で猫があおんあおん鳴いてます!」
あう?
猫が悲しそうに鳴いているとはっ! それは行かねばっ!
タバコ1本とライター持って、ベランダに向かって猛ダッシュ。 見下ろすと、隣のビルの屋上の、さらにハシゴで登るようになっているスプリンクラータンクのあるところで、黒猫がうろうろしながら鳴いている。
あおーん、あおーん。
悲しそう。 猫の鳴き声。悲しい声。 真っ黒ボディーの、見た目から判断するに若い猫だ。 どうなるかわかんないで、気の向くままうろちょろしてるうちにあそこまで登っちゃったんだろうなぁ。莫迦でかわいいなぁ。
それにしても一体、どうやって登ったんだおまえ。 そもそも、どこからビルに入ったんだ。 うちのビルからとなりに飛び移るのは難しそうだし、反対隣のビルの最上階のベランダが、猫飛び移れそうだなぁ。
あおー、あおーん。
どこから降りようかなー、っていうそぶりで、黒猫、うろうろしている。 せつないなぁ、たすけてやりたいなぁ。
つーわけで、思い立ったが吉日、教えてくれたSEを1名つれて、隣のビルのおっちゃんのところまで救済を提案しにれっつご。 1Fの倉庫でビールのケースを運ぶおっちゃんに、猫を何とかして下さい!と訴えた。 すると。
「いやねー、声は聞こえてるからわかってるんだけどね。 前もあそこに別の猫が登っちゃってねぇ。 捕まえようとして近寄ったら、 あの高さから地面まで飛び降りちゃってね。 猫、生きてたけど今度も生きるとは限らないから怖くてできないよ。」
あうっ。
それは怖い。 怖すぎる。
「あの猫があそこから動けないんだったら、弱った頃合い見て捕まえるしかないねぇ。それでだめだったら、それがあの猫の寿命だよ。」
うう。 でも、僕らに出来ることはナイ。 しょうがない。見守ることにしよう。
しのりんが仕事の鬱憤をはらすべく就業時間中に小話をメールしてよこすので、SAYAも調子に乗ってお返事書いたりしていたところ、またSE嬢から叫び声が。
「SAYACHANさん! 猫がいなくなりました!」
なぬっ! 黒にゃんこがいなくなったとな?!
またもやタバコ1本とライター持ってベランダへ猛ダッシュ。 あう!いないではないか! うー、にゃごにゃごー。 どーこいっちゃったんだー。 この次点で黒にゃんこの名前はにゃごにゃごに決定。
「まさか、地面に向かってダイブしたのでは…」 不安にかられたSAYAとSE嬢。 気になる黒にゃんこの行方。 確かめたい。無事を確認したい。でももしグチャドロだったらどうするよ。
もうPCの電源を落として帰らんとしていたSE嬢に、「ちょっと確かめてきてくれません?ほいで報告してくれません?」と提案するSAYA。 「SAYACHANさん、アメ1個あげます。一緒に行きましょう」 アメ1個でつられるSAYA、この期に及んで貧乏根性丸出し。 はずかし。
下まで降りて、おそるおそるビルとビルの隙間を覗いてみる。 もう薄暗いと言うよりも薄明るいといったほうがいい程度にまで日は落ちていた。 み、見えません。
どうしよう。 この隙間に足を踏み入れて確かめるべきか。
SE嬢と2人でさんざん悩んでいたところ。
あおーん…あおーん…。
なんと。 悲しそうな猫の鳴き声がするではないか。
わからん、この鳴き声はにゃごにゃごなのか? 聞こえる方向が、隣のビルの屋上とは違うのは気のせいか? もしかして移動した? まるでナメクジが葉っぱから葉っぱへ移るように? それとも、アザラシのタマちゃんが川から川へと移動するように?
どこいっちゃったー、にゃごにゃごよ。 下からいくら目を凝らして見上げても、どこかのビルの屋上にいるはずのにゃごにゃごは見えるはずもなく。
「ほいじゃ、ま、生きてるってことで…」
世の中は3連休に突入。 にゃごにゃごが3日間、どこかの屋上で耐えられるだろうか。 ああ、心配で夜も眠れなそうだ!(もともと寝ない人だが) 仕方がないのでSE嬢を見送るとSAYAはまた会社に戻り、猫が見つからなかった旨を社内に報告した。 あうー、心配だにゃー。
心配してばかりでも仕方がないので、とりあえずまたしのりんの小話を読む。 就業時間はとっくに終わってるぞ、帰れ>ヲレ。
と。
「SAYACHANさん! 猫いたよ!」
めをまんまるにしたエディトリアルdeさん、SAYAに向かって叫んだ。
なぬっ?! にゃごにゃご、ハケーン!?
またもやタバコ1本とライター持って、ベランダへ猛ダッシュ。 辺りはもうかなり暗くなっていたが、目を凝らしてみると、さっきにゃごにゃごがいたビルの隣(つまりうちの隣の隣)のビルの最上階のベランダの縁に、もぞもぞ動く黒い物体が。
にゃごにゃご!無事だったのね!
にゃごにゃごとの再会を喜ぶSAYA。 だがしかし、にゃごにゃごはまだ危機を脱したわけではない。 ベランダの縁をうろうろもぞもぞしながら、あおーん、あおーんと鳴いている。
やっぱりあっち(隣の隣)のビルから飛び移ったんだー。 どう考えても梯子以外に登る手段のないところにどうやって登ったのか不思議だったんだ。 それにしてもなんで縁にいるんだー、そんなところにいるから怖いんだよ。 ベランダに降りたらいいのに…。
今日を最後に、周辺の雑居ビルはほとんどが無人になるだろう。 このまま目を離しては、後悔しそうな気がする。 つーか気になって眠れん。 もうあとは返るだけだし、ということで、自分が納得するまでにゃごにゃごの行く末を見守ることにした。
と、心に決めたとたん。
にゃごにゃご、ぽて、っとベランダの床に飛び降りると、つつーっと奥に向かって歩いていく。…室内に、消えた。
なにーっ!!
あのベランダ、よく見たら扉あいてんじゃんよーっ!! ンだよっ、ただの莫迦猫に振り回されたってかー?! あたしのはらはらドキドキをここまで盛り上げといて、最後はそれかっ! にゃごにゃごめ!
道でばったりお前にあったら、とっつかまえてナデナデしてやるっ!
それにしても、にゃごにゃご無事でよかった。
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