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気が向いた人はこっちにきてね。

虐待するということ 2002年09月06日(金)

どもども。
雨降ってうっとおしいけど涼しくていいですね、SAYAです。


毎日新聞のサイトに、舞台が2ch、犯人も逮捕されたということで報道され話題となった「猫虐待致死事件」についての記事が掲載されてました。

■猫虐殺のネット掲載事件
 「厳罰嘆願」は共感を得られない


SAYAなんかネットジャンキーの猫買いであるが故に、こうした話題はもちろん気になるわけなんで、WWWを徘徊中に関連サイトにぶち当たっては、ちょっとドキドキ、されどワクワクなキモチで食いついてるわけですが(おののいて引き返すへタレなときもあるけれどw)この虐待致死事件については被害猫が猫であるが故に、そして捕まったバカ男が同年代であるが故に、ため息ばーかーりーでした。


この事件をめぐっては様々な議論があります。その多くは、煽られ浮かれて猫を虐待し死に至らしめたバカ男を糾弾するものであったわけですが、ここへ来てかようなことを言う人もいたりするようです。


>事件について山岸治男・大分大教育福祉科学部教授
>(教育社会学)は「ライフスタイルの変化などで、動
>物の好き嫌いの二極化が進んだことが事件の背景。
>従って、男の厳罰嘆願は両者の溝をより深めかねな
>い」と指摘。


「ライフスタイルの変化」「動物の好き嫌いの二極化」以前の問題として、このディルレヴァンガー君こと松原潤クン26歳には「表情(顔)があり、声を出し、情動がある程度表現可能な」物体に対して、通常人間が持ちうる愛着、共感、嫌われる事への不安や恐怖といった感情が普通の人に比べてなさすぎるんだと思う(つまり異常ってことだな)。傷つけたら痛いだろうとか、死ぬのは怖いだろうとか、そういう想像力も欠けてんだろうね。こういう人、身近にいないからよくわかんないんだけど、恐らくこいつとあたしは同じ日本語しゃべってても話が通じないんだろうし、一生理解はし合えない。人種の違いだな。まったくもって、どういう育ち方したらこうなるんだか、理解不能です。少なくとも「ライフスタイルが変わると動物が嫌いな人が増える」ワケではないと思いますがいかがなモンでしょうか。


単に、殺すこと、傷つけることを虐待と呼ぶのならば、虐待は昔の方が酷かったと思うし。毒の入った餌まく人いたわけだしね。はさみで前足切っちゃったジジィもいたし…(涙)彼らは猫が嫌いだったり、嫌いどころか憎んでいたり、害虫駆除の延長で猫を殺したりしていたわけで、この松原君とは根本的に異なる理由で動物虐待した人たちですね。彼らと猫の関係は、虐待/被虐待ではなく、戦いであったと思います。肯定してるんじゃなくて、多分本人としてはそう言うつもりだっただろうなって話。


この手の動物虐待と松原君の虐待事件の違いは、「犯人が虐待することを趣味=快楽としていた」ってことと「虐待の様子を、昔は無かったインターネットというメディアを使って不特定多数に公開した」ということ。これらの虐待の根っこはまったく違うわけで、同じ扱いにして良いとは思わない。猫が嫌いだから殺したんじゃなくて、一般的に常識といわれる考え方や趣味/嗜好から逸脱した「異常者だから」虐待が快楽だったわけです。もともと異常だったのか、何かが彼を異常にしてしまったのかはわからない、ただ、現在の彼は異常だ、と。
インターネット以前の動物虐待犯は、浮かれて猫を殺して人に見せびらかすようなことをしただろうか。
松原君は、猫が嫌いだから殺したのではなくて、快楽殺猫、殺ハムスターを繰り返していた性格異常者だ。それを匿名で公開して悦に入ってるあたり、快楽殺人者の心理とかわんなくない?


通常、人間社会で道徳や倫理を学ぶ以前の問題として、人間は「顔」に対してある程度の愛着を示すようにできている。視力がある程度備わってきた赤ちゃんは、丸い絵よりもスマイルマークを好んで注視し、スマイルマークよりも人間の顔を好む。つまり、本能的に、顔が好きだし、表情読みたがってるのよね、多分。
不機嫌な顔を赤ちゃんに見せると、赤ちゃんも泣き出す。
笑顔を見せれば赤ちゃんも笑う。
ちなみに、母親が鬱病だと赤ちゃんも鬱病になります。
人間には、そういう「共感」の能力と、「嫌われたら嫌だ、不安だ、怖い」という本能がもともとある程度備わっている。これがないと、生きていけないからねぇ。


人間社会にアニミズムが刷り込まれてるせいもあるかもしれないが、基本的にはこういう反応って、後天的要因じゃなくて条件反射だと思うのよね。顔のあるものや音を出すものに対して、たとえそれに生命が宿って無くても、人間は愛着を持ったり共感したりすることができます。


たとえば、猫が何考えてるかなんて、実際にはわかんないわけだけど、「気持ちいいんだな」とか「甘えたいんだな」とか「痛いんだな」とか、自分なりに理解し(たつもりになっ)ているもんじゃないですか、人間って。
そういう共感能力(もしくは想像力)のある人なら、虐待やいじめってできないと思うんだよね。たとえ相手(猫とか犬とか)を嫌いでも、たとえば蹴ったり踏みつけたりしちゃったら、痛い気持ちやつらい気持が自分に移ってくるじゃん?


なんて話をしていたそばから、「老人医療費痛いっすよねー、だいたい長生きさせ過ぎなんだよ」とか言っちゃってイエローカード出されているSAYAだったりもするわけで、命の重みって難しい。
だいたい、人が寿命で死ぬこと自体はしょーがねーと思ってるからな。引き留めようがないし、あとは生き残った人たちの仕事。
死ぬのと殺されるのとは違うんだよ!


>岩井弘融・東洋大名誉教授(犯罪社会学)は「動物虐
待はいま始まった問題ではなく、ネットが増幅した
>特異な事件だ。不幸な出来事を、みんなで一緒に考
>える機運につなげる工夫が必要だ」と話している。


犯罪社会学者に1票。
学者じゃなくても言いそうな無難なコメントだが。

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☆お散歩の拾いモノ☆

■パンダのあかちゃん
■生後1ヶ月
1ヶ月でずいぶんでかくなるもんだなぁ。
ちなみに生後1ヶ月のほうの記事は、人工繁殖で双子が生まれて、ママパンダに見放された1匹をキレイにふきふきしてるとこ。がんばれおまえ。

■あらぬ方向にあらぬ足が生えたカエル
いち、にー、さん、しー、…ご。ろく。…うう。

■くじ引き買い占められて
 アタリが入ってなかったことがばれたワーナーマイカル

微妙な名前ついたままなんだから気をつけないと。

■ガラスの仮面
紅天女+ペリー。

■オニギリワショーイ
かわいい!





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