Wanderings / 千津
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 2002年06月03日(月) そういうわけじゃない 

この数日間、常に苦しい不安な気持ちを抱えてしんどかった。
外に出ても気が晴れる訳で無く、些細な事にすぐ怒り泣き、自身感情の揺れに疲れていた。

母親が手配してくれたので、病院に行った。
担当の医師がもうすぐいなくなるので、今後どうするかと聞かれた。
同じ病院内でも他院でも、2週間に1度通院しなければならないと言われた。
今の私には重荷に感じるので嫌だと言ったけれど、変えられないと言われた。
どこの医師にかかるかと聞かれた。
決めたく無いと言った。

以前にも病院を変えようとして失敗した事があった。
いちから病歴を説明する事が(同じ事を何度も答えなければならないので)煩わしかったり、医師の気風が好きになれなかったり、些細と言えばそれまでだけれど、何らかの理由が合って、通院する気になれなくて、変えられなかった。
病院からの帰り道に泣いた。
結果は失望と泣く事なのに、また同じ手順を(私にとっては無駄と思える手順を)踏まなければならないと思うと、嫌だった。

「何回もお膳立てしたのに些細な理由で失敗させたじゃないか」と言われた気がした。
多分そうは言っていないと思うけれど、そう受け取ってしまった。
そう言われても仕方ないけれど、言われたく無かった。
答えがひとつなのはわかっているけれど、気持ちがついていかなくて、泣いた。
母親に居て欲しいと思った。
たけど呼べなかった。
私の問題だから私が聞かなくてはいけないのだろうと思った。
呼べば(怒られはしなくとも)呆れられると思った。

無駄な問答をした。
病院は薬局じゃないと言われた。
薬局に売っていない薬が欲しいんだから(病院に来るのは)仕方ないと思ったけれど言わなかった。
たしかに私は(病状が)よくなりたいけれど、今は医師の助けよりも薬の助けが欲しい。
今は医師に何を助けてほしいのかわからない、無いような気がする。
実際、薬を飲まなければ辛いのは1年の中で2.3ヵ月だけだし、面談で良くなるかは疑問だし。
今の辛い期間を、薬の助けを借りながらじっとやり過ごすほかに、うまいやり方が見つからない。

診察後も暫く泣いていた。
どうにかなる、と、どうしよう、が交互に押し寄せてきた。
処方された薬を飲んだら落ち着いた。
けれどまだ不安だった。
父親に送られて、大学のある町に帰る事になった。
この歳になって送られるなんて、と自嘲した。
母親と別れ際に心細くて泣いた。
甘えていると思った。

帰宅して彼の帰りを待った。
戻った彼は寝不足で具合が悪そうだった。
八つ当たりしてごめんねと言った。


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