原案帳#20(since 1973-) by会津里花
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2003年11月04日(火) 「二大政党制」なんて

「二大政党制」ってちょっと聞こえがいいけれど、わたしは嫌だ。
大きな二つの勢力が拮抗してチェック&バランスを、というけれど、その二大勢力の「枠組み」から外れてしまうほどの少数者は、意見の言いようがなくなってしまうじゃないか。
たとえば、アメリカ合衆国では、今でも「共産党」は非合法だ。(それか、最近になってようやく合法化した、とか?……今調べたら、いちおうあるらしい→CPUSA = Communist Party USA http://www.cpusa.org/) ま、冷戦終わったんだし、当然か。
……なんだか、かなり無理しているような。
「二大政党制」が定着しすぎて、少数派=過激にならざるをえないような。

少数者は、自分たちがあまりにも少数者らしい状況に置かれ、多数者または「中央」からあまりにも相手にされないでいると、過激化する。
そんな気がする。

そういう意味では、現状の「二大政党制」を目指す自民&民主(含・旧自由=下手すりゃ「民自党」だぁ)の動きは、少数者であるわたし自身にとってはあまり好ましいことではない。

ただね…… これ言っちゃうと実もフタもないんだけど、たまたま烏合の衆みたいに集まって「オレたち多数派!(だから怖くないもんねー)」という顔をしている連中は、自らの中に潜んでいる「少数派である自分」を押し殺し、群集に埋没することで自分をごまかしているように見えちゃうんだよね。
あー、みっともない。

わたしは、一人ぼっちになるのは嫌だ。
けれど、だからといって「この集団ではこういう規律に従え!」というのを極端に押し付けられるのも、一人になってしまう以上に嫌だ。息苦しくなってしまう。

アメリカの悲惨な状況をごまかさずにちゃんと見れば、「二大政党制」なんていいもんじゃない、ってわかりそうなのに。

それから、ね。
政権交代ができる、ということと「二大政党制」には、実は関係があまりない。
短絡して飛びつくのは、今でも「アメリカカコイイ!」と厨房なみにミーハーしてるおバカさんたちだけだと思うのだけど。
多数の政党があったって、ヨーロッパじゃちゃんと安定した政治をやってるじゃん。
彼らはもう、他国への侵略を「正義」だなんて、思ってないじゃん。

アメリカ合衆国がヨーロッパ(「諸国」と言いたかったけど、もうEUというかたちで統一を進めてるもんね)並にオトナになってくれればなあ、と思う。

投票のハラが決まった。


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