原案帳#20(since 1973-) by会津里花
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2003年04月01日(火) オンラインはケータイばっか(-_-;

↑なのでパケット料金やたらと取られそう。

★1・ややオンラインご無沙汰ぎみ



★1・ややオンラインご無沙汰ぎみ

とある掲示板に書いたこと。

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オフラインしてました 投稿者:じゃっきー@女優・ミュージシャン  投稿日: 4月 1日(火)22時09分58秒

こんばんは、このところすっかりごぶさたでした。
(一部略……他の人へのレスなので)
やっぱり商売として戦争してたんですね。
湾岸戦争の時に、いかにもテレビゲーム臭い演出がなんだかわざとらしいと感じたけれど、
けっきょくそういうことなんですね。
しかも、旧政権にいた人たちが、元大統領の息子の大統領を動かしている。
なんか、「連鎖」そのものって感じ。

「ゲリラ=一般市民」でしょう。米軍にとって。
「女子供」でも、米兵に向かって小石を投げてでも「ゲリラ」を仕掛けるでしょう。
イラクの一般市民たちはみな、
土足でやってきて破壊の限りを尽くす「侵略者たち」を許しはしないでしょう。

私が同じ立場だったら、そうするでしょう。

世界中の誰が見ても「正義」とは最も遠いところにいるように見えるアメリカは、
この戦争が終わったらどうなってしまうのでしょう。

最近、できるだけニュースを見ないようにしています。
そうしないと、どんどんパニック障害がひどくなってしまうから。
泣き喚いたり、怒り叫んだりせずにいられなくなってしまうから。
私は、ニュースに教育されて、戦争で殺される人たち、侵略される人たちの気持ちが
わかるようになってしまったのです。

私は、時にこうして暴走してしまうにせよ、感情がちゃんと持てるようになってよかった、と思っています。

……残念なことに、「おまえは(自分は)男だ。男でなければならない」と思っていた頃は、
(それ自体が嘘だったから、ということもあったけど)そんな感情を持つことはできませんでした。
たとえ感情があっても、百の理屈で埋め尽くさなければ表明してはいけないと思っていました。

私自身は男性であることを完全に止めることができて、本当に良かったと思います。

でも、男性が「男であること」を止めなくても、適度な感情を持ち、
それを表現することが自由にできるようになることこそ、
これからの世界に求められているのではないか、と思います。

半年くらいずうっと『サルの百科』を見ていて、つくづくそう思います。
サルたちは、決してその種の本能として「子殺し」(=人間で言えば「戦争」)を行いません。
生息密度が高すぎる種でそのようなことが起きるのです。
(最近はサル以外の動物でも「子殺し」が起きると聞いて、心が痛いです……
私にとってある面「他人事ではない」ところがあるから)

人類は、徐々に「種」としての「たそがれ」を迎えつつあるはずです。
今世紀中に人口はピークを迎え、それ以後は減少に転じるのです。

できる限り、この先の人類が、つまり私たちの子孫が、
穏やかな「たそがれ」をすごしてもらいたいのです。

……なんか、終わりのほうは「20世紀少年少女SFクラブ」を見ているうちに、
だいぶ飛躍してしまいましたが。

『三人姉妹』と初ライブに夢中で、すっかりここに来れませんでした。
もしもご縁のある方、いらっしゃいましたらどちらかにおいでくださいませm(__)m
ライブのお知らせ(ちょっと重いかも)↓
http://www.jackies.jp/music/030507_flyer.html
らせん劇場↓
http://www.plaza.across.or.jp/~rasen-tn/

私は本気です。
表現者として生き、それで稼ぎます。
私は一人の子どもの、父親なのです。
私にふさわしいやり方で稼いだお金を、彼の養育に少しでも充ててやりたいのです。
(っていうか、そういう父親を持ったら迷惑?>皆さま)


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迷惑だろうと、私と息子の関係は「父と子」でしかない。
まあ、前によく書いたけど、「父親は必ずしも遺伝子の提供者である必要はない」ので、
私が遺伝子を提供し、私のほうでは死ぬまで心から愛し続けようと思っている少年は、
新たに適切な「父親(的存在)」を見つけているかもしれない。

(「父親」とは、子どもに対して「社会」というものの存在を教え、
そこに適応するための窓口となり、
「母子の癒着」つまり精神的な「臍の緒」を断ち切り、
自信を持って生きていけるように送り出すために
社会から家庭に派遣された「代表者」であればいいのだそうだ。
もちろん、それはとても重要な役割で、
多くの場合、最も愛する配偶者との共同作業によって遺伝子を提供し、
妊婦となった配偶者のケアをすることで間接的にも子を支えてきた
「産みの父親」がいちばん適役であることは言うまでもない)

だから、私が彼に会いたい、と切望してしまうのは、私の身勝手な願望でしかないのだろう。

でも、会いたい。
すごく、会いたい。
彼は会いたがらないだろうか。
「気持ち悪い」とか「うらんでる」とか思われているのだろうか。
とても気がかりだ。

私はもう、女性としてちゃんと立ち直ったのだから、
子どもと会ってもだいじょうぶなのに。

そうして。

元パートナー(配偶者)だったNさんとも、会って話がしたい。
彼女の怒りと憎悪は、まだ解けていないのか。
彼女が理想としていた家庭や家族の幻想は、私がすっかりめちゃくちゃにしてしまった。
だから、彼女が私に対して強い憤りや憎しみを抱くのは当然なのかもしれない。
今はきっと、家族4人を彼女が一人きりで養う、という重責に耐えているのだろう。
私と話をする余裕など、ないだろう。

でも、せめて詫びたい……
そうして、私が彼女にとって危険な存在ではないことを、確かめてもらいたい。
そうして、彼女が私を憎悪で脅かすことはないということを、私自身もまた、確かめたい。

そう。和解したいのだ。

(実は、今年のメインテーマはそれだったりする)

今のままでは、彼女も全く救いのない人生を送るだけになってしまう。
少しでも、彼女の助けになれれば。

……

それとも、こんなふうに思うのは「思い込みが激しい」のだろうか。

彼女が今は幸せに暮らしているのなら、私が口出しする必要などない。
でも、どうもそのようには思えないのだ……

いくつか、彼女自身が幸せになるのに妨げとなっていることがあった。
それは私には見えていた。
でも、私は自分が男のふりをするのに精一杯で、
彼女のために何一つしてやることができなかった。

でも、今は。
かつての私よりもずっと、強くなった。
それはもちろん、女性に戻ることができたからだ。

まず最初に彼女のために。
(もちろん、それよりも前に「自分のことは自分で」)
それから、できたら、広い社会の、苦しんでいる人たちのために。

せめて、かけた迷惑の分くらいは返したい。

私は、そのために「表現者」として生きる。
その名は「トランス・アーティスト」。
(ここ、笑うところじゃないよ)

祈っている。
私の願いが叶いますように。

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