- 2003年02月08日(土) 希望 ためらい 『IS』
★1・喪失を受け入れる
昨日の記事は けっきょく残すことにしました
★2・杏野丈掲示板
★3・『IS』(六花チヨ)
理由は二つ:
一つ ネット上では書き込んでしまったら後から削除してもムダ
一つ お店が良くなるほうへと進むプロセス と考えれば
お客さん方に見られても 決して恥ずかしいことではない
現状ではママの無言の圧力で隠蔽されている そのこと自体が異常で
それを変えていかなければ 何一つ改善はできない ということ
なので 後から思うと すごい勇気がいることだったのかもしれないけれど
私の長所 兼 短所 そういうことを すらっ と書いてしまう
ちょうど 「裸の王様」に「裸だよ」と言っちゃった 子どもみたいに
それにしても 「裸の女王様」「女王様の耳はロバの耳」……
なんてぴったりなの?
お店には遅い時間から行きました
そしたらまた いろいろと 子どもっぽい仕打ちを 目の当たりにさせられました
あー 幻滅……
いかなることがあっても こんなくだらないこと 書いちゃいけない と思ってきたけど
もう 止められません 「哀しい」です某掲示板でこんな記事をみつけた:
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エリザベス・キューブラー・ロスの「喪失を受け入れる五つのプロセス」より。
第一段階 否認 現況の認識を・現実の受容を全面的に拒絶する。パニックになる。
第二段階 怒り とても大切なプロセスです。私もすごく怒りを感じています。
第三段階 取引 自分がこうして、相手がこうすれば、喪失の苦しみを味わうことがないだろうという試み。時には、まったくばかげた取引をすることもある。「私が家をもっときれいにしておけば、夫はもうお酒を飲まなくなるに違いないと本気で考えていたことがありました。」という人も。こういった魔術的思考にとりつかれるのもこの「取引」のプロセスで自分を守ろうとしているからです。悪いことではありません。
第四段階 抑うつ 取引がうまくいかないとわかり、現実を回避しようとする苦闘に疲れ果てると、やっと自分を苦しめている現実を認めようとする。その決心をした時、ひどく悲しくなり、抑うつ状態におちいる。この悲嘆のきわみこそ、いかなる努力を払っても避けたいと思ってきたことであり、もっとも傷つくときである。
第五段階 受容 事実から目をそらし、反抗し、わめきちらし、取引し、深い悲しみを味わわされたあとで、やっと受容の段階に到達する。受容へのプロセスが始まる時、私たちはショックを受け、パニックに陥ることが多い。段階を進むにつれて、混乱したり、傷つきやすくなったりする。寂しく、孤立感をつのらせる場合もある。
※この五段階は順序だって進むわけではありません。
実際は、いきつもどりつ、ぐるぐると同じところを回っているとか、怒りのプロセスにもどるとか、なかなか私たちは、「受容」に進むのはむずかしいようです。
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ちょーびっくり!
だって これ 昨年の3月 「GID(性同一性障害)研究会」という学会で
ほとんど同じことを発表した精神科医の方がいらしたんだもん!
違うのは ただ「喪失」ということではなく
「当事者が家族にカムアウトした時の家族の反応」 として扱われていた ということ
1) 否認 「おまえが本当は女、なんてことはない! おまえは立派な男だ!」
2) 怒り 「$%#&$$#!“'&(%!!」(←「怒り」そのものは言葉にすらならないこともある)
「おまえのアレ(男性器)をオレに見せてみろ!」
「男らしい姿でなければこの家の敷居はまたがせん!」とか?
3) 取引 「インターネットでくだらないものばっかり見ているからそんな気になってしまうのよ。
少しインターネットをやめてみたら?」とか その他さまざま あの手この手
4) 抑うつ 「……」(←言葉が出なくなる 家庭が急にひっそりした状態になる 家族の誰もそのことに触れなくなる 等)
5) 受容 「わかった。おまえが本当は女だ、というのはわかるような気がしてきた」
(→6) 協力 というのを発表した先生もいた 希望が持てることこそ 大切だと思う
当事者である家族が生きていきやすいよう 家族が全面的に協力するようになる
なんか都合の良い奇麗事に聞こえるかもしれないけれど
たとえば その子が司法試験を受ける と言い出したら 家族は協力・援助を惜しまないでしょう
「男の子(女の子)らしく」と 両親はあれこれ 「らしさ」を演出する何かを与えつづけるのが
…こういう言い方は嫌いだけど… 「親として当然のこと」でしょう)
全くいっしょなんだもん びっくりしたな もぅあー、よかった。「杏野丈ホームページ掲示板http://www.harikatsu.com/sose/bbsboard.htm」存続へ。
って、「掲示坂」って書いてある!?>タイトル
んもう、お茶目なんだから、杏野タン♥
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[5486] 引きつっても笑顔 投稿者:あいづ 投稿日:2003/02/08(Sat) 14:32
やーん、カキコしなくてもROMは毎日してるので、どうかやめないでーーー!!>いとしの杏野丈さま♪
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> あんた、おとこのひとじゃないの!?
と言われたら、できるだけ*引きつらないように気をつけながら*にっこり笑って
「やだー、そうなんですよー、すぐ間違えられちゃうの。ホルモンの病気で」
とか、ウソこきまくってその場は和やかにしのぎます。
で、おうちに帰ってから、自分の日記にあることないこと、1万字くらい(笑)書いてウサ晴らし。
なーんかやってることは低俗だなー、と思うけど、
そうやって愚痴を撒き散らして楽になるのなら、それでもいいかな、と。
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昨年くらいにとあるHPで見つけて、まだぜんぶは意味がわかってない「6か条」というのがあります。
1. 悲劇のヒロインの真似はもうしない。
2. 辛くて苦しい時はちゃんと表現する。
3. 限界設定を自分で決める。
4. 順次、害のないアディクションにシフトしていく。
5. 選択肢は必ず三個は考える。
6. ゲロの始末は一人にはさせない。
GIDも一種の「アディクション(=「嗜癖」とか「依存」とか言ってもいいかも)」という見方もアリだと思います。
私の場合は「DVよりもトランスのほうがまだまし」という程度なのかもしれないけど(-_-;
6.の「ゲロ」は、もちろん心に抱えてしまった傷に対する怒り、悲しみ、etc.のことでしょう。
ごういんぐ・まいうぇい でいきます。今年も。
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ところで
花粉症と抑うつ状態、なんか関連性あるのでしょうか?
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「IS」=「インターセックス(半陰陽)」のこと。
この問題を真正面から扱った漫画『IS〜男でも女でもない性〜』(六花チヨ=ろくはな・ちよ)が
「One More Kiss」という雑誌に収録されていて、
それを早速買ってきて読んだ。
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送信者 : jackie-matthews@ezweb.ne.jp
宛先 : ayaka@jackies.jp
送信日時 : 2003年2月9日 2:19
件名 : 原案帳:IS
「One More Kiss」所収『IS』を読んだ。スタバの外の席に座って。
なんていうか……
すごいストレートなストーリー。
でも、そのストレートさが、いい。
ともすれば複雑で暗いイメージになりがちな問題を、
あえて単純なラブストーリーに絡めて紹介することで、
「当事者と全く関係ない人たち」にも理解する糸口を見つけられるチャンスを作り出している。
好感が持てた。
ただ、最近の私が普段読むタイプの漫画とは絵柄が全く違うので、
それなりに戸惑いもあったけど。
あんがい慣れちゃうからね。そういうのは。
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実はこの漫画、取材先のHPはよく知っているのだった。
といっても、私はたぶん(間違いなく)「IS」ではなかったので、
=理由:子どもをもうけることができたので=
まわりで遠巻きにして眺めている程度なんだけど……
→そのHP:三毛の庭http://www.mike.emuroom.com/
「三毛」はもちろん「三毛猫」のことだけど、
猫って「男女比」じゃない「雌雄比」が変わってる(メスが圧倒的)でしょう?
しかも毛色と性染色体には強い関連性があって、「三毛猫のオス」というのは、
実は必ず「KS(クラインフェルター症候群)→参考記事(2/2の原案帳)」だったのでした。
猫の場合を「KS」と呼ぶかどうか、わからないけど。
性って、考えれば考えるほど面白い。
あ、もちろん「面白い」と言ったって、おふざけの意味合いじゃありませんよ。
真面目なものごとほど「面白い」という意味で言っています。
その感覚が多くの人たちに伝わるよう、お祈りしています。