原案帳#20(since 1973-) by会津里花
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2002年05月02日(木) Fくん 余談

★1・Fくんへ
★2・脂肪肝
★3・余談(=断片集)



★1・Fくんへ

ちょっとまじめなメール。
(でも内容はばらばら)
お返事できることがらがあれば、
返信してね。

私やあなたの世代は成人病(=生活習慣病)のことを
本気で心配しなくてはならない世代だと思う。
それとも、私に看病してほしい?

お父さんの窓は、お願いだから開けないで。
あなたにしてみれば間接的に外の風が入るから
換気もかねてちょうどいいのでしょうけれど、
紙が多い私のアイテムは、
夜の湿気にどんどんいたんでしまいます。
私がこの部屋にいるのが悪いんだったら、
はっきりそう言って。

本当に、あなたの真意がわかりません。
あなたは私に、この家にいてほしいのですか?
それとも、出てほしいの?
「そんなのおれがどうこう言うことじゃない」じゃなくて、
あなたがこの家の主人なんですから、
はっきりと道すじを示してください。

私は、どうしてもやりたいことがあります。
実は、ほんの執筆を頼まれています。
でも、バイトしてたら、書けない。
(前はしてなくてもかけなかったけど、
今は状況が違う)
私は、自分の心と体に気をつけながら
やりたいことを何とかして実現したいんです。

お母さんは身勝手な生き方をしたと思いますか?
私は、あれでまともだと思います。

あなた自身が前に言ったように
(その言葉は、私にはものすごくショックだったけど)
「人はどうせ、他人の気持ちなんかわからない」
それは確かにそのとおりだと思います。

だったら、めいめいが他人の状態なんか気にしないで
自分のやりたいことだけやればいいでしょう。
あなたも、体の調子がかなり悪そうだし
(単なる「悪いもの食べた」じゃないよ、あなたの症状は)
「今」は仕事に逃げてれば体調のことはいいかげんに
ごまかせるだろうけれど、
起き上がれなくなったときにどうするつもりなの?

そのことがはっきりできないようだったら、
そういう部分については
あなたは私の考えに従ったほうがいいかもしれない、と
思います。
でも、それじゃおかしいでしょ?

しっかりしたあなたの考えを、どうか聞かせてください。

きびしい時もある姉 より

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★2・脂肪肝

Fくん、「脂肪肝」なのだ、と私に打ち明けてくれた。
っていうか、それ自体は知っていた。
前にも聞いたことがあった。

けれど、あまり親身になってはあげていなかった。

このところ、時々帰宅したときに顔色が「土色」みたくなっているのが気になって
また問い詰めてしまったら、「脂肪肝」のことが出てきた。
「ストレスも良くないし、オレは自分なりに気をつけてはいるんだ」
って言うけど……

でも、これ以上あれこれ言ってしまったら、「侵入」になりそうなのでやめた。

その代わり、検索で「脂肪肝」を調べてみた。
そしたら、出てきた、出てきた。

脂肪肝
油断しないで脂肪肝

私自身も「他人事ではない」ところがあるので、
プリントアウトしてみた。

でもまあ、彼にとって私(兄→姉(-_-;)がいちばんの「ストレス源」なのは
確かでしょう。

あんまり問い詰めてしまうのは、かわいそうかも。
彼にとって、私は、性別が変わろうと姿が変わろうと、
「アニキ」には違いないのだ。

それは、どう見ても「おじさん」と呼ぶべきほどの年齢差のある人を
「お兄ちゃん」と呼んでいる私にも理解できることだ。
腹違いの兄は今、たぶん64歳ぐらい。
よその家庭の多くでは、 そのくらいの年齢の人が「お父さん」であることに気付いて
けっこうショックだったのを思い出す。

もしかしたら私は「女の父親」だけでなく「女のアニキ」も目指すことになるのかも。
……

でもさ。
なんかカッコよくない? 「女のアニキ」って。
ただこれ、間違えられやすいんだよね。
「彼女がいて、その彼女の兄」という意味にとられてしまう。
私が言いたいのは「女であって、しかもアニキ」。

私は「原家族」を捨てる気はないので、家族の人々に対して
それなりのサービスはしてあげないと。

最近、Fくんは言うようになった。
「アニキ、声はもともと高いほうだったから、男か女かはっきりしなかったもんな」

「言わせてる」わけじゃない、と信じたい。 ……信じさせてよ(^^;

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★3・余談(=断片集)


今日、バイトで相方になった子(高2女子)との会話の中で、その子が言ったこと。
「私は章香さんが男だった、って写真で見せてくれたのを見ただけだから
実感ない……」
で、私は突っ込んだ。
「じゃあ、ふつうに女に見える?」
「うん、そうしか見えない」

素直に、じゃないけど嬉しい。
素直じゃない部分は、やっぱり「最後にパスする相手は自分」なのかも。


うわ。
今、[2:46 02/05/03]なんだけど、部屋のあちこちで「ラップ現象」が起き始めた。
こっ、怖いよぉ。

でも、すぐ隣でFくんが寝てるから、だいじょうぶかも。
それに……
ぜんぜん根拠ないけど、
きれいになった体の私に対して、脅かす霊なんているとは思えない。
よく「死んでも死にきれない、どろどろした情念が……」とか言うけど、
あんまりぴんと来ないし、
私にそういうものを突きつけても、
やり過ごしてしまったり気付かなかったりするのでは。

よくも悪くも「楽になった」というのが、これは「素直な」感想。


明日からツアーなんだから、もう寝るがよろし。
なんか、今回は持ち物が多くて大変そう。
(5弦ベースとばいおくん)

そうだ、「5弦ベース」にも名前をつけよう。
フェンダー・ジャズベの5弦(ってけっこう変わり者;たぶん私の住んでる県には
1本きりしかないだろう)、しかも「アクティブ・パッシブ切替仕様」。
25万円のものを18万にまけて買った(確かin90年代初め頃)けど、
楽器の値段くらいは稼いでくれた。
……あ、もう1本の「ヤマハ・エレアコベース(これも変わってるよね(^^;)」が
10万円くらいしたので……
どうかなあ、そこまで稼ぐことができたかどうか。

音楽を順調に続けていたら、私は「死ぬまで男のまま」で生きていたかもしれない。
自分が女だ、ということはお墓へ持っていって……
あ、違った、私、「散骨」してもらおうと思ってるんだった。

えっと、話が逸れた。
フェンダーの5弦……ええっと、……そうそう、ボディが「アッシュ」なのも
けっこう珍しいのだった。
実は5弦ベースってかなり重たいのだ。
で、ふつうは(特にフェンダーだと)ボディには「アルダー」を使うんだけど、
私は「重たい音」が欲しかったのと、カラーの美しさ、ナチュラルさに惹かれて
アッシュにしてしまったのだった。
重量、約4kg。
ところが、フェンダーのケースが約5kgなんて、そんなのアリ?
ということに気付き、一昨日街の楽器屋さんで2980円のソフトケースを買ったのでした。
確かに軽い。

名前も軽いノリでつけちゃえ。
「フェンダー・ファイブ」。
「フィンガー5」のパロにもなってるし。
確かジャクソン5で言えば「マイケル」にあたる子が、
私の元の名前と同じ読み方だし。
あっ、そうそう、ときどき頭の中でそう呼んでたこと、あったっけ。
よし、決まり! 「フェンダー5(ファイブ)」、よろしく!!
(本当に軽いノリ…… 楽器も軽くて重たい音出せればねえ……)


元ちとせが「♪赤く錆びた月の夜に……」と歌えば、
私の若い友人が「空色の月」というタイトルのHPを立ち上げたりして。
これは主に「緯度の違い」による!?
奄美とアメリカ。どっちも「あ」で始まる。
私の名前(本名)も「あ」で始まる。


そうだ。
改名、できるのかなあ……
不安を思い出したくないから
他のことに没頭してごまかしているのかも。

まっ、私は弱い人間なので、
そういう安っぽいことをやってもしかたない、とは思うのだけど。

いえいえ、やっていること自体は、決して「安っぽい」なんてものじゃない。
私の動機がチープなだけ。
願わくば、動機も高められますように。

ちょっとだけ「本」を印刷したら、寝よう。
うへえ、こんな遅い時間。やばやば。

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