- 2002年04月13日(土) わな 続報 フェアウェル
★★業務連絡:なんだか「お話しましょ♪」掲示板が動けなくなっちゃってるみたいです。
([12:57 02/04/13]現在) なので、私のところで何か書きたい人、
文芸部雑記長
http://6114.teacup.com/jackiematthews/bbs
または
お話しましょ♪#2
http://cute.iruka.ne.jp/cgi-bin/a3/iruka.cgi?Jackie
(ケータイからもこのURLへどうぞ)
のほうに、カキコプリ〜ズ!★★私、ばかだ。
前にもやってしまったことがあるけど。
昨日、Nさんに手紙を出した。
その中に
「もしあなたが私のこういう手紙をストーカーみたいだと感じておびえるのなら、
そう言ってください。
私はそういうつもりは全くないので。」
と書いてしまった。
今日、電話をかけてちゃんと見たかどうか確認したら、
「見ました。もう二度と電話も手紙もやめて」
と言われた。
次にどちらかをやったら、警察に通報されるだろう。
「ストーカーです」と言って。
で、確かにそれ以外のなんでもないと思う。
あーあ、カウンセラーさんに相談することがらがまた一つ増えた……
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↑
と思ったら、なんだかがまんできなくて病院に電話してしまった。
カウンセラーさんはやさしく応対してくれた。
「少し時間をおきましょう」
そうだった、「絶対」とか「それ以外のなんでもない」とか、
「白黒」で決着をつけてしまおうとするのはやばいんだった。
ものごとには、そのものごとのペースがあるのだろう。
たとえば元パが私の気持ちを理解するにもペースがあるのだろうし、
彼女自身が気持ちを切り替えたり私の言葉を理解したりするのにかかる
時間だってあるだろう。
今はしばらく、このカウンセラーさんに頼ろう。
ばかみたいだけど、カウンセラーさんはやや身長が高いほうで、
なんとなく「私と似ている」ような気がするのだった。
もしも異性だったら「好みのタイプ」とでもいうのかしら?
……うう、私は性愛についてけっこう混乱しているみたい……
私はレズ? ていうか、本当にそういう関係を持ったことがあったから
結婚できたんだし、もしも元々はそうじゃなくても、
それのことを「ヘテロ」と思い込んでそのように思考や行動を規定してきて、
そのように認知することが身についてしまっているのかもしれない。
つまり、私は後天的なレズビアン(?!)、ということになる……のかな? 本当に?
あ、そうだ。
わからないことにごちゃごちゃ理屈をつけるのはやめとこう。
私にとってはっきりしているのは、
元パのことを過去に真剣に愛し、今もその気持ち自体は変わらない、ということ。
ただ、それだけだった。
ヘテロとかレズとか、名前をつけるのさえも、今はまだ、早いと思う。たぶん。週刊新潮(15)4月18日号より
(抜粋/新潮社の許諾を得ています)
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「ヤミ性転換手術」で患者を死なせた形成外科医の意外な評判
(小見出し略)
…… 埼玉医大や岡山大学で行われる手術をピンとすれば、今回のように民間の診療所で簡単に施術されるケースはキリというか……ヤミ診療で行われているのと変りがないようだ。
(引用者注:わかりやすい言い方だけど、ちょっと引っかかる言い方……)
……(引用者注:医事評論家の生天目(なばため)昭一という人が訳知り顔で解説している)……
「かつての優生保護法、今は母性保護法と呼ばれる法律に照らせば、いずれも違法行為になってしまうのですが……」
……
「ほとんどザル法化している母性保護法では、今でもパイプカットはおろか、卵巣や膣、睾丸、陰茎などの器官に手を加えて自然な生殖を阻害する医療行為を禁じています。で、性同一性障害などで悩む人達を救うために考え出されたのが、倫理委員会の設置だった。ここでの手続きを踏めば、違法性を問わないでおこうという判断基準を作ったのです」
(引用者注:これは私の考え方が歪んでいる、というか
「法学士」という資格を疑われてしまうような考え方だけれど、
「自然な生殖を阻害する医療行為を禁じている」というのはどういうことか。
もともと「優生保護法」というのは、「優生」の反対の「劣性遺伝」を淘汰するために考え出されたものだった。
その最初の法理念を、「そのほうが歪んでいるから」ということで
「生殖全般を保護する」という理念に方向転換して、今の「母性保護法」がある。
けれども……さあ……それは「本人に意思に反する」という言葉が本来はいちばん先頭にくっついていなければ
いけなかったんじゃないの?
そのたった一言がないせいで、あたかも「生殖を伴わない性行為は道徳的に劣る」という倫理観の権化のようなかたちに、
この「母性保護法」は扱われているように思えてならない。
だいいち、「母性」というのなら、なんで男性の生殖機能にまで口を出す?
法律の名称と内容すら、まともに一致させられないのが、
この国の「性」に対する倫理観……うう、気持ち悪い)
(記事はこの後、「医事法」に照らして当該の「わだ形成クリニック」がいかに杜撰か、並べ立てていく)
「男性器や女性器を作る手術は高度な技術と専門の施設が必要だし、最低2、3人の医師と麻酔医、看護婦がつくものです。だから今回のように、医師がたった1人で手術をしたと聞いた時はあきれて物も言えませんでした」(同)
その揚句に患者を死なせてしまったのである。警察が業務上過失致死容疑で医師を取り調べたのは当然だろう。
……
この医師は大阪市北区にある「わだ形成クリニック」の和田耕治院長である。群馬大学医学部卒。86年から美容形成を手がけるベテランだ。
(……元同僚医師の証言として「ミスが多かった」とか言わせてる)
しかし性転換手術を希望する患者達には評判が良かった。
(ここからは、かなり事実のとおりのことが書かれていく)
「説明が丁寧だったし、述語のケアもこまめにやっていた。ついには、”もっと安い料金で手術をしてあげたい”と、みずから開業してしまったほどの患者思いだったのです」
現在のクリニックを開業したのは6年前だが、ここでも患者達の評判は上々だった。地元のゲイバーで働くニューハーフ嬢もこう言う。
「男から女になる時は、まず睾丸を摘出して男性ホルモンの働きを止めるのですが、その手術台が12万円と低料金なのは和田先生がいるクリニックくらいだったわね」
彼女たちの術後のケアもかねてゲイバーなどにも頻繁に通い、惜しみなく金を遣っていく和田院長の渾名(あだな)が”ニューハーフ界の赤ひげ”だったと、地元記者の日土地は打ち明ける。
「そんな院長を慕って東京から通院していたのが、今回亡くなった35歳の男性患者でした。彼は1年程前に睾丸を摘出してもらい、この2月25日に陰茎部分を除去して女性器を作る手術を受けました」
5時間半も要した大手術なのに麻酔医はおろか、医者と名のつく者は和田院長のみという無謀な性転換手術だったのである。案の定、術後に患者の容体が急変、阪大病院に搬送したが死んでしまう。
「検死解剖によって、麻酔の管理ミスで起きる肺浮腫の症状が発見されています」(同)
待望の女性の体を手に入れたばかりなのに、この男性はその喜びを味わう暇すらなかったのが哀れである。が、先のニューハーフ嬢
はこう訴える。
「それよりも心配なのは和田院長の方ですよ。今回の件で先生が逮捕されたら、私たちのような患者は頼るところがなくなってしまうのです」
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最後の言葉、私も心配になってしまう。
正直な話、和田院長も加われるジェンダークリニックの構築が可能となるような
ガイドラインのいっそうの改訂を望む。
だって、和田院長だって、
ご自身にできる限りの範囲で「ガイドライン」に則って
診療されている、と思うから。
少なくとも「ブルーボーイ事件の再演」になってしまったら、
それは「歴史の後退」だと思う。
断じて同じ結末に陥らせてはならない。
くだらないジジイたちの自己満足(倫理観? 「産めよ殖やせよ、地に満ちよ、戦争しても滅びないように」)の道具にされてはならない。今日、私は「男を卒業しました」。
ていうか、「自主退学」かも。
すごくすっきりしました。
もしかしたら、これからはこの日記にあれこれと恨みつらみを書いていくのが
減ってしまうかも。