原案帳#20(since 1973-) by会津里花
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2002年02月15日(金) ダウンぎみ(っていうか『YOU THE BEST』)

★1・ダウンぎみ……(ていうかコミック誌『YOU THE BEST』のこと)
★2・中森明菜
★3・「『無断リンク禁止』とか言う奴ら」
★4・うざい。

★1・ダウンぎみ……(ていうかコミック誌『YOU THE BEST』のこと)

@寝床の横にばいおくん連れてきて、寝起きのままの状態で書いてます。

昨日、雑誌YOUの別冊『YOU THE BEST』というのを買った。
この雑誌の創刊20周年を記念して、
掲載された作品の中から「代表作」と呼べるものの「連載第1回」を集めて載せている。

昨夜、ちょっと辛いことがあった。

今朝、その雑誌をちょっとずつ拾い読みしてみた。
いろんなことを考えてしまった。

(って書き出したら、FMでMieさんが"Imagine"なんてかけ始めた……
ちょ、ちょっと…… なんか、悲しくなっちゃうじゃん……)

ナースステーション
凍りついた瞳(め)
この他の作品

島津郷子『ナースステーション』(1994年3月号)
夜勤の様子とか、精神的に不安定になってしまう子とか、
読んでいるとなぜか「あ、これ、知ってる」と感じてしまう。

私は「他人事を自分のことのように捉えてしまう」癖がある。
きっと、良い方向に生かせれば、人の心に共感する高い能力になるんだろう。
でも、悪くすると、他人事に振り回されて、必要もないのにぼろぼろになってしまう、
そういう危険なところもあるのかも。
まさに「諸刃の剣」……吉野家ゴルゴみたい(-_-;
あ、話がそれた……

で。
「知ってる」と感じてしまうのも無理はなかった。
私自身が、本物の看護婦さんの深夜勤・準夜勤の送り迎えを、
およそ2年間にわたってやっていたことがあったっけ。
もういちいち誰のことかなんて書かないけど。
病院の前に車を停めて、その中で確か最高2時間くらいかな? 待ってたこと、あったっけ……
「海辺のほうまで走ってくれる?」と言われて車を走らせている横で、
問わず語りに彼女が「患者さんが*亡くなって……」とか「同僚が辞めちゃった……」とか
話してくれたこともあったっけ。
(*患者さんが亡くなることを業界用語でなんと言うか、教わってしまった)
うーん。
今は無理だけど、いつか全20巻(-_-;読んでしまいたい……
(って、買って読むことだけ考えてるでしょ?>自分)

ささや ななえ『凍りついた瞳(め)』(原作/椎名篤子『親になるほど難しいことはない』)(1994年9月号)
児童虐待のお話。
'94年当時、まだ児童虐待への対応がほとんどまともになされていなかった頃のお話なので、
行政のサポートがまるで「世界はここで終わり、あとは滝になって流れ落ちている(滝壷に落ちたら終わり)」
という感じだったのが、悪い意味で「印象的」だ。

それとも、「つるつるの白い壁に爪を立てて這い登ろうとするような努力」っていうのか。
あるいは「駆け込もうとしたら鼻先で扉をバタン!と閉められた」っていうのか。

「まだよく知られていないから」という理由で、あちこちでそういうことが起きているのに
「なかったこと」にされてしまうのは、私自身が抱えているテーマと同じ。

で。
そんなことを漠然と思い浮かべているうちに。
なんだか、私はなぜ「DV」のこととか、こうやって人前にさらけ出してしまおうとしているのだろう、と
改めて「なぞ」な気分になってしまったのだ。
(それでばいおくん立ち上げたんだけど)

DVの本読んで感想を送ったら、「加害者側からの反応はあなたが初めてだ」と返事がきた。
やっぱり、加害者は自分から悔い改めたりしないのか。
もちろん、加害している真っ最中の人が
「オレ今、DVしてる」とか、言うわけない。
っていうか、自覚がないからやってしまうんだし、
なんとなく「やばい」とは思っても、そのことが全体的に捉えられないから
逆に漠然とした不安とか違和感とか(時には恐怖とか)に駆られて
なおさら深みにはまっていくのだろうし。

でも、それでぼろぼろになり、家庭も失って、
あとは悔い改める以外にやることなんか残っていないような人、
いるんじゃないのか。
……私以外にも。

ていうか、私、「元DV加害者でしたー!」とか、大声で呼ばわっても
そんなの、はっきり言って身を滅ぼすだけで、それ以外に何も起きないんじゃないの?
世間の……っていうか、「世間」ってどこ?という気もするけど……男たちからは
「バカだな、あいつ(冷笑)」
と鼻で笑われて終わり、とか。
鼻で笑う男ほど、DVについては危ないというのに。

(ところで、DVについて心配している女性のみなさん;
DV男を見分けるのにいちばんわかりやすいのは、
相手との対話の中でそのことを話題にしてみて、
「笑う」男は要注意(=全く無自覚なだけにDVを否認しながら続ける危険性がいちばん高いし
そもそもこういう男がいちばんDVにハマりやすい)、
「気をつけなくちゃ」と受け止めてくれる男のほうがまだ安心(でもやっちゃう危険性が皆無ではない;
やっちゃった時に冷静に自分を見つめられる可能性は高い)、
「怖い」と怖がる男は超安全か要注意かの両極端(間違いなく被害体験アリ(-_-;)……
って書いてると、世の中の男はみんな「潜在的DV保菌者」?!とか思われそう。
でもね、読んだ話じゃ「ダンナの3人に2人はDV歴あり」なんだって! うう(;_;)
でも、それってその上の世代から3人に2人がDVを受けてきた、ということにもつながるのよ。
ああ、問題は根深い……)


それにしても。
「加害者」を強調する私って、そもそもきしょいし。
マゾ?
ああ、これは前にも書いた。
中世ヨーロッパのいわゆる「暗黒時代」に、キリストの受難図が、
絵画全体がやたら様式化しているのにそれだけ不気味にリアルだったりするのと、
どこか似ているような気もする。

……うう、グロい。

まとまってないからさー、まだちゃんと書けないんだけどさー、
昨日あったことのせいで(って言っても、それ自体はそんなにヒドいことじゃないし、
だから別に私「被害者」とかじゃないし、
私にも原因はある……っていうか、
人間関係で起きたことにどっちか片方だけが「悪い」なんてこと、ありえないと思う。
でも)、神経が痛んでいる、そんな気がする。

寝たの3時過ぎてたし。

せっかくチョコ買ったのに。
私はそんなつもりじゃなかったのに。
それに、何かおどろおどろしいことが起きたわけでも、ないのに。
(ちょっと私がいやだと感じただけなのに)

ああ、いかん。
こんなことにくよくよしてばっかいると、
どんどん自分が低くなっていく。
無理して背伸びすることはないけど、
わざと自傷みたいに自分のこと悪く言って、
それで更に自己評価を下げるなんて自家中毒みたいなことするの、
ちょっとアホらし。
立ち直ろっと コロッ。

この他の作品
『子供なんか大キライ!』(井上(き)みどり)(1995年7月号)
そーか、そーだったんかー。
「できちゃった」でなしくずしに親になってった、ってことなのね。
でも、この人、スチャラカなことばっかり書いてるようだけど、
なんかすごい説得力がある。リアル。(B型?(^^;)

『誰か彼女を止めてくれ』(小田ゆうあ)(1994年9月号)
なんか、このお話、テレビで見た?
それも、かなりヒットしたドラマ。
……そうです、そうなんです、私、知らないで読んでます。
しかも、ドラマのほうもかなりハマって見ていた(or ビデオ?
ってことは『ショムニ』? でもどっか違う……??)のに、
作品タイトル思い出せない……
求む>知ってる人!

『夫婦が指輪をはずすとき』(粕谷紀子)(1997年No.10)
なんだ、この人ずっと「破局モノ」書いてるのね。
はっはっは。
覚えがあるぞー。リアルだなー。
「夫の側」としても、でも同時に「妻の側」にも覚えがあるのは、なぜ?
(って、当たり前でしょ、私、男の外見しながらメンタリティは「嫁」だったんだから!)

『ロータス・ガーデン』(小塚敦子;登坂恵里香/原作)(2000年No.17)
あ、なるほど。割と新しいからタイムリーなのね。
ときどき「ライバルの構図」が鼻についてしまうことがある。
って、それはこっち(私)の体調、っていうか精神的なコンディションのせいだろうけど。
2000年に「新卒」かあ……
ってことは、1970年代後半の生まれ、ってこと?!
ぐわあっ、その頃私は高校生……
って、年の話はやめよう。(-_-;
ストーリーそのものの構造は目新しくないような気がするけど、
その中で生き生きとした主人公やライバルの姿がイイ。
「女だてら」とかいう言葉と無縁な感じが頼もしい。

もりたじゅん
私がYOUの系列を読み始めた昨年はあんまり書いてなかったけど、
実はずっと書きつづけている人だったのね。
25年以上前のファンとしては、心強い。
(この人、本宮ひろしの奥さんだと思ったけど、今はどうなのか確かめたことない……)

深見じゅん
いいなー。
『ぽっかぽか〜からんころん〜』の初回(1987年4月号←って、これももう「15年前」?!)。
今となっては古っぽいセリフ回しがいいの……。

森本梢子
ってこの人『ごくせん』(2000年No.1・2合併号)の絵柄だけじゃなかったんかー?!
↑……っていうか、私、知らなさすぎ。

あうう。
このままじゃ全部の作品の「書評」みたいなこと、やってしまいそう。
しかも、すぐ上に書いたように、私は1980年代〜90年代の「レディースコミック」を
ほとんど知らないのに!!!!
(それに、まだ全部読み終えてないし;星崎真紀とか)

ついつい、「失われた20年間(=男性化を目指した年月)」が惜しくて仕方なくなりそう。
……
ま、でも、
過去は「変えられないもの」の領域に属するのだから。って、これ、ここ数週間の口癖ね。
しつこく言うと、読んでる人も覚えちゃうでしょ?

いーのいーの、未来は「変えられるもの」なんだから。
これから、やりたいだけやれば、いーじゃない。

とか言ってるうちに、NHK−FMも「音の風景」なんてやってる11時前になっちゃったし。

どっとはらい。

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★2・中森明菜

NHK−FM『ひるの歌謡曲』。
(けっきょくFMつけっぱなしでお昼過ぎちゃった……)

あちこちHPを覗いたりしてるうちに、いつしか中森明菜がかかってる。

私は、この人を「尊敬」している。

「えっ?!」と思う人もいるかもしれない。

まあ、一度だけ間近で見たことある(麻布の「つづきスタジオ」で;私は電話番だったけどさ)、
とかいうのもあるけど、
私は何よりも『難破船』で手が震えているのを見たときから、
この人をほとんど無条件で「尊敬」してしまっているのだ。

ちょっと、ジャニス・ジョプリンあたりと似た生き方。
NHKのアナウンサー……中江陽三さんかな?……は「不器用な生き方」と言っている。

そうね、ちょとそんな感じ。
レコード大賞を2度も獲ったくせに、最近はあんまりメディアとかで見かけないし。
確たる地位を築いたようにも見えないし。

でも、私は、あの人の、楽曲に対する「入れ込み」or「入り込み」に
                  (↑前者が「いれこみ」後者は「はいりこみ」……わかるでしょ?)
芸術に魂を売った人間に特有のものを見出してしまったような気がしたのだ。

それは、もしかしたら、けっきょくそうはできずに人生の半分以上を過ごしてしまった
自分への「アンチ」として見ていることにもなるのかもしれない。

私が見た明菜ちゃんは、「とても変わった子」だった。
でも、私には「変わってる」というより「純粋」に見えた。
見せかけとかじゃなくて、本当に、
私が失ってしまった純粋さを、
持ち続けて生きている、と感じた。

だから。
いいじゃん、勝手に尊敬させてよ!

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★3・「『無断リンク禁止』とか言う奴ら」

「無断リンク禁止」とか言う奴ら
というのを見つけた。

このところ、ちょっとそんなふうに感じていたので、
「あ、やっぱり。ふう〜ん。」
と思ってしまった。

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★4・うざい。

MSNのHP見てたらめちゃくちゃむかついた。

> これにも気をつけなきゃ
> 思いっきりきれいになろうよ
> よく見かけるようになったよね
> オリンピックも始まるし
> 自分ばかりじゃなくたまには


何、これ?!
資本論かなんかでバカにされそうな宣伝文句じゃん。
マルクスあたりにコケにされて、悔しくないのか?>マイクロソフト、あーんどユーザー各位
しかも「英文和訳丸出しがカッコイイじゃーん、
だって日本はアメリカの植民地みたいなもんだからねー、えへへへへ」
みたいな。

アメリカ人はこういうのが平気なんだよね。
ううう……

気持悪い。吐き気がする。

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