もももももも、も、萌えてるよあの人！！！
びっくりした。
広島の一応、若者ストリートで、まさか「萌え」ジャージを見かけるとは。
軽やかに着こなす、オシャレ眼鏡着用のお兄さん……、君、何処へ行くのか。

今日は暇だったので母の仕事の送り迎えをしてやったのですが、
仕事場が中心部にあるのですよ。
んで、車で人通りの多い通りをノロノロ運転してたら、
視界の左端に何か異様な電波をキャッチ。
いや、もしかしたら私のオタク電波が類似周波数をキャッチしたのかも知れない。
車の流れが止まったのを幸い、フッと横へ視線をずらすと、そこには
緑色の極めて凡庸な、まるで学用ジャージとでも言うべき上着の、
右胸に明朝と思われるフォントでぴしっと縦書きしてある「萌え」の二字。
一瞬、ここは秋葉原か、と思い惑いました。
ななななな、なんだあのジャージ！
あの人、萌えてんのか！
普通のお兄さんに見えたけど(髪の毛ドレッドだし)、もしかしてオタクなんですか！
オタクのジャンルは二次元ですか、ゲームですか、アイドルですか！

家に帰って早速「萌え　ジャージ」でグーグルしてみたら、
なんか意外にも有名なんですね、萌えジャージ。
豊天商店さんというところから発売されて、今や完売状態らしい。
しかも萌えジャージに続け、とて萌えTシャツもあるそうな。ひえー。
ページ最下部に、申し訳程度に萌えジャージ(ベージュ)の画像があるけれど、
後ろにも「萌え」って書いてるんだね。見たかった。

なんだか最近では「萌え｣が市民権を得てきたような……気がするのは
自分がオタクだからか？　そうなのか？　やっぱりか？
オタクつながりですけど、宅八郎がホストになっているのは哀れであった。
怖いもの見たさってのがあるので、いい客寄せパンダにはなってるのかも知れんが、
客寄せパンダ的ポジションに甘んじて就いてしまったのが哀しい。
オタクをオタクたらしめているのは、ダサさとキモさですよ！
そしてホストをホストたらしめているのは、フェロモンとか手練手管ですよ！
何で寄りに寄って対極に位置するものに走ってしまったか。
……って言っても、実際そんなに興味があるわけでもないんだが。

実際、萌えジャージを着用出来る人っていうのは、オタク層ではない気がする。
本当に萌えている人は、「萌え」の負のパワーを十分知っているので
わざわざ洋服に上書きしてまでアピールするのは憚られるんじゃないか。
着用出来るお兄さん(或いはお姉さん)は、多分
「萌えって何かウケるんだけど。おもしろくねぇ？」
みたいなノリで着てらっしゃるんじゃないのか。
まぁ中には
「私の萌えをジャージで体現するんだ！　萌えが溢れて止まらないんだ！」
っていう猛者の方もいらっしゃるかも知れない。なんだか武士道ですね。
しかし何が売れるか分からん世の中ですねぇ。
萌えシリーズといえばもえたんというのも一世風靡しましたね。
あれ一年前？　二年前？　丁度私の受験が終わってからだった気がする。
内容に関しては、例文の訳が適切ではないと批難されたりもしていたが、
あんだけ話題になって発行部数も出たんだろし、まず成功でしょうなぁ。
私もたまに暇なとき、本屋で見つけたら思わず手にとってしまうのだが、
あー……非常にセンセーショナルですね……。
あのう、受験生諸君。お姉さんは訊きたい。
もえたんは、読みづらくないですか？
それは本の編集が悪いとかいう「読みづらい」ではなくですよ。
人前で、開きにくくないんでしょうか？
ドデンとロリ絵が展開されている御本は、たとえ参考書といえど
朝の満員通学電車の中で開けないんじゃないのか、
更には、何かとかしましい女子たちのはびこる教室では開けないんじゃないのか、
とお姉さんは他人事ながら非常に心配であります。
参考書は勉学のネタであって、別の方面のお勉強のネタではないですよな？　な？
でもあれで本当に英単語が頭に入ってくるなら素晴らしいよな。
私も一つ買ってみるかねぇ。いや、英単語帳が欲しいのは本当なんだけども。
プレゼント用に包んでください、とか言って買ってみようか。