ひまつぶし日記

2001年11月27日(火) 童心返り 

宮沢賢治が読みたくなります。
それは寒くてキンとする夜にです。
小学生の時初めて「オツベルと象」を読みました。
それは国語の教科書に載っていて、確か皆で音読をしました。

宮沢賢治の童話は事情は良くしりませんが 穴 が多くて、
というのは、文庫本なんかを見ると分かるけど、
(以下2字分空白) (以下数字分不明)
文章の合間に穴があるもの、未完が多い。

  オツベルと象は、白象がオツベルという経営者にこき使われて、
  最後に仲間が助けに来るという話。
  それを「ある牛飼いが物語る」というお話。
  ただそれだけの短い童話。です。

だけども何故かしら最後の一文が、
「おや、(1字不明)、川へ入っちゃいけないったら。」
本筋に関係ない一文で物語が完結する奇妙さに、
音読した時空恐ろしくなったというファーストインプレッション。

その1字は何だろう。
この一文は何だろう。
単なるリアリティを演出するための手段なのかしら。

私はこの1字で物語全てを揺るがしてしまう様な予感みたいなものを、
あれからずっと持っていて、
むしろそうであって欲しいというワクワクを得るために、
何度でもこの童話を読み続けてしまうのです。
最後の衝撃を得るため。

そんな意図は作者にはないだろうが。
それでも冬に向けての必読書。
よだかの星 銀河鉄道の夜 セロ弾きゴーシュ
全部好き。貸します。


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