宮沢賢治が読みたくなります。 それは寒くてキンとする夜にです。 小学生の時初めて「オツベルと象」を読みました。 それは国語の教科書に載っていて、確か皆で音読をしました。
宮沢賢治の童話は事情は良くしりませんが 穴 が多くて、 というのは、文庫本なんかを見ると分かるけど、 (以下2字分空白) (以下数字分不明) 文章の合間に穴があるもの、未完が多い。
オツベルと象は、白象がオツベルという経営者にこき使われて、 最後に仲間が助けに来るという話。 それを「ある牛飼いが物語る」というお話。 ただそれだけの短い童話。です。
だけども何故かしら最後の一文が、 「おや、(1字不明)、川へ入っちゃいけないったら。」 本筋に関係ない一文で物語が完結する奇妙さに、 音読した時空恐ろしくなったというファーストインプレッション。
その1字は何だろう。 この一文は何だろう。 単なるリアリティを演出するための手段なのかしら。
私はこの1字で物語全てを揺るがしてしまう様な予感みたいなものを、 あれからずっと持っていて、 むしろそうであって欲しいというワクワクを得るために、 何度でもこの童話を読み続けてしまうのです。 最後の衝撃を得るため。
そんな意図は作者にはないだろうが。 それでも冬に向けての必読書。 よだかの星 銀河鉄道の夜 セロ弾きゴーシュ 全部好き。貸します。
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