私的正論。

2001年11月28日(水) 虐待。DV。育児ストレス。50代60代は冥土の土産にもっと口を開け。

虐待のニュースに心臓もしぼむ思いだ。







たった7つの女の子が実の母親と見知らぬ男から暴行を受けて。
身体にも心にもダメージを刻みつけられながら死んでったんだ。



信じられないが本当の話。
信じられないが。知らなかっただけの話。





知らないってことも罪なのかもナ。

プライバシー感覚ばかり優先して。
自分も知られたくないから他人のことも知ろうとしなくていいんだ、とばかり。

何かの勢いに乗っかって。ずいぶん遠くまで流されて来てしまったんだナ。
元に戻ることは…。だいぶ困難に思える。






そうこうしている間にも、虐待のニュースが、本当に後を絶たない。


市民団体等の活動も、むろん盛んだ。
今日も、虐待ダイヤルの相談員を養成する講座についての紹介記事が、新聞にあった。
しかしこういう講座に参加するのは。うんと真面目な人たちなんだろうな。と思った。

実際に虐待したことがあるような人は、行かないだろう。

相談員になろうとも思わないだろう。

まあ多分。死ぬまで一生余裕のない心で。

酒やタバコや男や女や泥沼のギャンブル感覚を手放せないまま。
あるいは虐待の報道を見もしないまま死ぬんだろナ。



まあ。そういう人間どもに相談員になれと言うつもりはないし。不可能だろう。

けど。
カケラも虐待じみた行動を取ったことのない真面目人間ってのも、適正として、どうなのかナ?
これはDVの相談電話なんかにしてもそう。


子どもを殴りたくなる思い。育児を放棄したくなる思い。女を殴りたくなる気持ち。

そういうののカケラも理解できない「おきれいな人たち」が。

ただ一方的に被害者だけを救済し加害者側を追いつめていく構図っていうのが。



どうも解せない桜木。





くだんの7歳女児虐待事件の犯人。実の母親は。

自分も母親に虐待を受けながら、まともな育児もしてもらえないで大きくなった、と話しているらしい。

そうなると。時代を超えて実の祖母まで逮捕しなきゃならなくなるのかな。
殺さないまでも無事に大人になりゃ、どんなに殴ってもほったらかしにしても罪に問われないってあたりが。
また、虐待ってモンのおっかないとこ。


けど。今の若い親たちってのは。

はっきり言って何もわかっちゃいねーんだ。

自分たちの親がどんなことを考えながらどんな風に子どもを育て、どんな気持ちで殴り。
時には育児放棄しつつも、ある程度は社会に助けられて事なきを得てきたか、てことを。


何も教えられてねーし。   教えてもらってねーし。



また、親たちも、教えるつもりがねーし。






虐待もDVも。ある日突然天から降ってきたってわけじゃない。

その根は深くあった。

何十年も何百年も昔からあったんだ。




桜木たちの親の世代。そのまた親の。そのまた親の世代から。

受け継がれてきた「虐待やDVの温床となる湿った空気」。



その根っこに迫らないで問題を無くすことはできないだろう。

その根っこに光を当てなかったら永遠にそこは暗がりのままだろう。





しかし。今の50代60代は、何も話さねーな。

テメエの趣味や旅行や登山に明け暮れてばっかりだ。

孫はカワイイが虐待には無関心。

育児に悩み追いつめられてるわが子に無関心。



ベネッセの「あなたにエール」って団塊向けの雑誌があるが。
広告をざっと見ても、テメエらの欲求がメインのコンテンツ。
まあ。雑誌のコンテンツについて受け手側に責任を問うてもしょうがねーけど。

世相を現してもいるんだろうさ。
一番金があって。一番人数が多くて。

なんだかんだ言っても、自分らより年寄りの世代は「戦争を起こした張本人」。
自分らより若い世代は「気骨のない新人類」と切り捨てて。


結局どんなアタラシイ世の中を構築するに至ったのか聞いてみたい。そんな世代。







口を開く用意が出来てるんなら。

テレビよ新聞よ雑誌よ。もっともっと拾え。50代60代の生の声を拾え。






DVに怯える二十代三十代の妻を恋人たちを。

虐待の誘惑に凍る若い親たちを。その子どもたちを。



テメエらの育児も恋愛も結婚生活も十分未熟だったのだと告白することによって救え。





わずらわしい時代を終わってスッキリした顔で。
テメエらだけため込んだ金で遊ぼうと思ってんじゃねーぞ。


誰の国だと思ってんだ。

テメエら世代だけが住んでる国じゃねーんだぞ。






真面目な辛気くせェ問題は真面目で辛気くせェ連中に任せとけ的な。

いかにも「ものを考えつけてない人間がしそうな」ことばっかしてんじゃねーヨ。





しつけと虐待のボーダー。

DVのボーダー。


人間関係の希薄な時代に生まれ育った若いモンは。
本当に「何もわからないまんま」だ。
そうして自分たちの「わからなさ」に、いらだちながら生きている。



弱いモノに刃が向くのは。   当然のことだろう。




ご隠居さんも。世話焼きバーサンも居なくなった今。


50代60代がもっと口を開いてくんなくて、どーすんだヨ。

70代になったら元気がなくなってくるからナ。

この十年二十年が勝負。







虐待男。虐待母。暴力夫。暴力男。

そういうのを育てた人間どもと、その同世代が口をつぐんでて、どーすんだ。


いろんなことを乗り越えて来ただけのことはあるってさ。
年の功ってやつを、ひとつ、見せてくれ。




みのもんた一人に人生相談させとくな。

知恵を集めりゃ、あんなもんじゃあないだろう?











虐待とかDVについては。

またもっと時間のある時に自習したいと思ってる…。




傷ついて当然の人間なんて一人も居ないのに。
こんな平和な国で死んでく子どもが居るなんてな。


信じられない。

本当に信じられない。




… 信じたくもない。


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桜木



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