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2004年07月14日(水) おばさんはドキドキする

昨日、四谷にある某大学(←まる分かり)の「雑誌論」という授業で、ゲストスピーカーに猪瀬直樹さんを招いて「メディアの表と裏」と題する講義があったので、聴講してきた。本当は学外の部外者は入れない。だから私は、いくらなんでも、学生じゃないのはバレバレ(!?)とドキドキしながら紛れ込んでいたのだ。

私は自分のことを自分で「おばさん」だなんて言いたくはないのだが、世間は私を「おばさん」だと思っていることは認識している。それにしても周りが若い子ばかりで、日本の大学は高校を卒業した人たちの行くところなのだなあと、改めて感心してしまったのだ。アメリカの大学は若い子だけが行くところではないから、大手を振って「おばさん」も大学を闊歩できる。アメリカにいれば、女性はそんなに自分の歳を気にしなくてもよい。(アメリカのいいところは、そこに尽きるかもしれない)

私が教室の一番後ろに座っていると、「ここは何の授業ですか?」と訊いてきた女子学生がいた。それに応えると、丁寧にお礼を返されたので、ああ、やはり年配者(年上の者)に対する対応だったなぁなんて、もしかしてばれてないと思ってるの?と訊かれそうな、ずうずうしいこと思ったのだ。

講義の途中で、猪瀬氏が「この中にマスコミ志望の人は何人いる?」と問うと、10人ほどの人が手を挙げた。「他は?」と続けて問い、何にも手を挙げない私に「君はどうしたっ!」なんて言われるんじゃないかとドキドキした。

が、何事も起こらず、2限を割いての講義も無事終わり、私は、学生にまぎれて校舎を後にしたのだった。


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