samahani
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2003年12月07日(日) いつもすれ違い

日本でちっちゃい社宅に住んでいた頃、私の楽しみは、住宅展示場に行って家を見学することだった。お金も無かったし、転勤ばっかりしていたし、家を買う予定なんて全く無かったけれど、いつかこんな家に住みたいなあって想像しているだけで充分幸せな気持ちになれたものだ。ところが、夫には私のそういう気持ちは理解できないものだったらしい。買う予定も無いのに家なんて見ても、むなしくなると言ってなかなか展示場に一緒に行ってくれなかった。展示場にひとりでふらりと行ってもあんまり相手にしてもらえない。相手にしてくれなくてもいいのだが、あからさまに、買う気もないのに困りますねえって態度に出られては、行きづらいものがある。そんなこんなで、私の楽しみはほとんどかなえられることが無かった。

いままで、ほぼ2年おきに転勤していた私たちだが、もうここには5年半も住んでいる。夫は、日本の会社も辞めて転職してしまい、しばらくここで暮らすことになったら、家が欲しいと言いだした。私に言わせれば、私はアメリカに永住するつもりなんて全く無いのに「なにをいまさら」である。

それでも、参考のためと思い、先週の日曜日に夫とこの辺りの売り家を見学に行ってきた。すると、この辺りの家が急に値上がりしたことや、アメリカの公立学校は学区によって大きな差がでることなどの理由で、家探しが予想以上に困難であることが分かった。

高い買い物だからとてもすぐには決められない、家探しに費やす時間を考えたら高い賃貸でも仕方がないのではないか、今の場所(学区)に住む必要があるのは子どもが学校に行っている間(あと5年くらい)だけである、それが終われば、郊外のもっと安いところにもっと大きい家が見つかるかもしれない、というより、その頃まだアメリカに居るかどうか分からない、いまは家が値上がりしている最中なので買うのに適切な時期ではない(もう少ししたら落ち着いてきて値下がりしてくるかもしれない)などなど、いろいろな理由を考慮したら結局、家を買うのは諦めた方がいいねという話になった。

・・・けど、見学に行ってメールアドレスを書いてきたら、次々と家の案内が送られてくる。もう要らないのに。まるで私と夫のすれ違いを象徴しているかのようなメール攻撃なのである。





ちょっと重いのだけど、私たちが見てきたようなアメリカの売り家がここで見られます。

List Price: $649,900   (家の値段)
Year Built 1964      (築年) 
Total Taxes: $4,871 Tax Year: 2002 (2002年の税金)
BR: 6           (ベッドルーム)
FB: 4           (フルバスルーム:風呂とトイレ)
HB: 1           (ハーフバスルーム:トイレのみ)
Schools          (学区の学校)
ES: Beverly Farms    (小学校)
MS: Herbert Hoover   (中学校)
HS: Churchill       (高校)


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