samahani
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2003年06月04日(水) んふ〜ん あは〜ん ♡

ある日 私は 唐突に、目の前にいる男性に、

「さとこさん、あなたは 『んふ〜ん、 あは〜ん』 って言いすぎですよ」
と 言われて、顔を赤らめた。

「うそ? ほんとに? 全然気がついてなかった」
「だって、そんなこと言われたの 初めてなんだもん」
「もう少し、言わないように気を付けたほうがいいの?」
と 私が言うと、

彼は、
「そうだね、ちょっと言い過ぎかもしれないね」
ってこたえた。

それから私は、頑張って
「んふ〜ん、あは〜ん」って言わないように注意していたんだけど、
そうすると、とっても苦しいことに気付いた。

思わず「んふ〜ん♥」って言いそうになって口を押えたら、
代わりにクビを振っていた。


横じゃなくて縦に。



そうなのだ。

私は、英語で相槌を打っていたのだ。


先週の水曜日に引き続き、きょうもコリーさんと Language Exchange をすることになった。その時、彼が言った「相槌の打ち過ぎはよくない」という言葉は、とてもカルチャーショックだった。

私は自分が自分でも気付かないうちにアメリカナイズされているに違いないと思っていたから、その日本人特有の癖が、アメリカ人に不快感を与えるほどひどいものだとは、露ほども気付いていなかったのだ。

日本人は相手が相槌も打ってくれないと、聞いていないのだろうかと不安になるけれど、アメリカ人は、相手が相槌を打ち過ぎると、自分が話したくて人の話の腰を折ろうとしているこらえ性のない人のように感じるのだそうだ。

言われてみると、相手が英語で話している時、一生懸命に聞くあまりに、私は相槌を多発・乱発している。言わないように、テーブルにひじを付いて、あごと口を押えたら、今度は首を振って頷く始末。始末におえない。(← 一応シャレのつもり)

今まで一度もそんなことは言われたことがなかったから、本当に驚いた。みんな、今まで、さとこは日本人だからしょうがないよと思って我慢してくれていたのだろうか。

ところで、コリーさんは日本語がとても上手だ。なぜなら、コリーさんは日本人の奥さんと結婚しているから。それなのに、なぜ、奥さんと日本語の練習をしないのかというと、奥さんが英語を話したがるので日本語の方はおろそかになってしまうということと、奥さんと話す時には(〜でしょ?、〜だよねぇ、みたいな)くだけた言い方になってしまうから、きちんと「です、ます」の言い方を練習したいからなんだそうだ。

コリーさんは、この前と同じように、犬に散歩をさせないといけないと言って、急いで帰っていった。「えっ!?奥さんがいるんでしょ?」と言うと、一緒に犬の散歩をさせるのは、奥さんとの「約束ごと」だからねとさらりと言われ、そういうところは、(奥さんが日本人でも、)ちゃんとアメリカンなんだなあと、とても感心したのだった。



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