samahani
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2003年01月18日(土) |
振幅しながら収束していく |
「振幅しながら収束していくんだよね」
これは、世田谷からアメリカに引越しすることが決まって、引越しの片付けを始めた頃に、夫が言った言葉である。
その頃 近所に住んでいたネット仲間に早々と本棚を譲ってしまったため、片付かないままの書類や本の山が、あっちの部屋、こっちの部屋と移動していた。捨てるものと残すものを分ける作業がはかどらず、食事の時には食卓を空け、テレビを見る時にコタツの上の本をどけ、その時ごとに じゃまな荷物を空いている場所に移しながら生活しなければならなかった。 (本棚を先に処分したことを怒られたけど)
それを見て夫は、「この荷物、あっちこっちと移動させられているけれど、少しずつ片付いて いつかは全部きれいになるのでしょ」という意味でそう言ったのだ。
イヤミを言われているのに、その時私は、こういう状況を表すのに、こんな表現を使う夫ってなんかいいなぁなんて思った。それで、この表現がずっと頭に残ってしまった。
このところ私はいつもおんなじことで落ち込んでいた。それを知っている友人は、そんなことで落ち込むなんてバカだよと言ってなぐさめてくれた。気持ちが大きく揺れていて、振幅の最中にある私はありがとうと言うこともできなかった。
以前、おなじことで落ち込んでいた時も、「振幅しながら収束していくんだよ」と私が言ったら、そうだねと見守ってくれていたよね。あの時と比べたら、振幅の幅もずっと小さくなって、収束の速度もずっと早くなったよ。 今日はなんにもする気がしないと言って、半日ぐっすり眠ったら、起きた時には元気になっていたもの。
だから、ありがとう。 私は、元気です。
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