キ ミ に 傘 を 貸 そ う 。
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2012年12月23日(日) 真夜中の電子手紙。

Aさんと迎える2度目の12月。
こうやって一緒に仕事をして、
仕事帰りに飲んだりできることも
もう半年も残されていないのだろう。


珍しく、お休みの日にAさんが家にやってきた。
Aさんの家から私の家までは電車で1時間くらい離れていて
微妙に遠いのだけど。
そして数時間しか一緒に居られない。

ご飯を作って待った。

Aさんは寒い雨の中やってきて『ただいま』と家に上がった。
家に来るとき、いつも何かしらお土産を持ってきてくれる。
コンビニのスイーツだったり、スーパーの鯛焼きだったり、お寿司だったり。

今回は、クリスマスも近いこともあって美味しそうなケーキを買ってきてくれた。



Aさんはいつものように私を思い通りにしてから
ご飯を食べてくつろいでいた。

「マッサージして」と言うので
いつも通り足裏をマッサージした。
仕事の疲れがたまっているのが分かる。
「いてーー・・・!」と言いながら眠たそうにしていた。



時間が来て、夕方にAさんと一緒に家を出た。
家を出る前、

「あー、癒された。」とAさんが言った。

ほんとですか?良かった、と私が返す。

私と居ることで、少しでも仕事の疲れがとれるのなら
それ以上嬉しいことなどない。


何度も書いているけど。

私はAさんに本気で愛されてる、なんて思ったことはない。
良くても、「ただのお気に入りのおもちゃ」くらいの存在。
そう思い込むようにしている。
だって、Aさんが私を愛してるなんて信じた瞬間に
現実に戻れない気がするから。自分を、保てないから。
Aさんと離れるのが辛すぎるから。



Aさんがたとえ私を愛していなくても、そばにいたかった。



Aさんと一緒に東京駅まで行って、ホームでAさんと別れた。
電車の中から手を振るAさん。
ホームで手を振る私。









その日の夜中に、メールが来た。Aさんだった。
Aさんから真面目なメールなんて来たことなどない。
けれどその日は何かが違った。



『自分にとって、はるかと一緒に居る時間はすごく癒されて貴重な時間だけど
 俺ははるかに何を与えられてるんだろうって。
 反省した。』


メールを見て、泣いてしまった。


遊び相手としか思っていないだろう私のこと、
そんな風に考えてくれるんだなあって。
私が幸せかどうかを、少しでも考えてくれたんだなあって。



Aさん。私は。私の方が。

ずっとずっと幸せなんです。あなたと一緒に居ることが。
こんなことしてたら罰が当たることも、
ずっと一緒に居られないことも、
全部全部分かってるのに。



あなたの強さも。優しさも。私にとってあまりにも眩しくて。
こんな人、他には居ないって、あまりにも強く感じてしまって
あなたの代わりになる人なんて居ないって
思ってしまうんだよ。



世界中の全ての人が、Aさんを批判しても
私だけは味方で居たいって思えるくらい
あなたのことを愛しています。












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