キ ミ に 傘 を 貸 そ う 。
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時間の経過が明らかに私を変えている。 Jと恋人になる前の私は、今より確実に強かっただろう。 けれど、やはり孤独は深かったはずだ。
幸せそうな誰かを見ても、恋愛についてのどんな事を聞いても 「早く誰かに愛されたい」 「早く誰かを救いたい」 「孤独な自分に気が付いて欲しい」 そんな事をきっと感じていた。 それでもそんな自分が、私はきっと好きだった。
一人で居ることは何の苦痛もない。 けれど、独りになることは淋しくて仕方が無かった。 そして今も同じなのだと思う。
けれどJと恋人になって、恋愛に対するイメージが180度変わって こんなにも苦しくて幸せなことを知った。
そういう全ての事を知らない私が、 日記としてここに記録されている。 昔の日記を読んだら、色々なことを思い出した。 日記を書いていて良かったと思う。
人は、哀しいことなどの忘れたい事実と共に、 良いことも確実に忘れていく。消えていく。 それを思い出させてくれるのが、こういう記録だと思う。
書いていて「意味ないことだな」と感じるような事でも これからも書き続けられたらと思った。
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