キ ミ に 傘 を 貸 そ う 。
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なんとか気持ちが落ち着いて穏やかな日々になった。 良かった。もうあんな自分は見たくない。 自分も辛いし、何よりもJが困るだけだ。
恋愛を何度も経験している友達が言ってた。 『最初は好き好きばっかり言い合うけど、3ヶ月あたりでそれがなくなるんだよね。 それで女の子が不安になって、「どーして好きって言ってくれないの・・・?涙」 とか言っちゃうんだよね〜』って。 なるほど。恋愛初心者の私はそんなことも知りませんでした。 そしてうっかりJに、「最近全然好きって言ってくれないね」と言ったら 「前は口に出さないと不安だったから。今は大丈夫」とか言われてしまった。 私はそんな言葉が欲しい訳じゃなかった。ただ「好き」と言って欲しかった。 ただそれだけで私はとても不安になった。 Jは、私を不安にさせてばかりだ。そんな主観的な感情だけだった。
でもそれは間違っていたんだ。 もっと冷静に考えれば、自分のことしか考えてないことに気がついただろう。 私が「不安だよ」と意味不明な結果の感情だけをJに押し付けて、それによってJを不安にさせてしまった。 馬鹿だった。 「明るいはるが好きだよ」と彼は言った。 私は無理して明るくした。それ以外方法が見つからなかったから。 彼の為にも頑張ろうと思った。不安に負けてばかりいては仕方が無い。
それからは何だか元気になった。 Jともたくさん電話をした。 私が前にうっかり「好きと言ってくれない」と言ったせいか、Jは好きだよと言ってくれた。でもそれは、本心で言ってくれてるのだと思えた。 もしそうでなくても、信じることが一番の道だ。
ただの「好き」って言葉。その言葉だけで安心してしまう。 恋ってそんなもんだと思う。
再来週にはJに会える予定。 早く会いたい。
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