キ ミ に 傘 を 貸 そ う 。
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今まではどんなに辛くても一人で、それが普通で 疲れた日にはどんな風に過ごしていたんだっけ。 もうあまり思い出せない。 きっとつまらない消化日記(ここではないけど)ばかり書いて、 その日の苦しさを発散させていたのだと思う。
ここ連日、自分のペースを守れなくて、 自分の領域を他人に壊されて、でもそれが仕事なのだと自分で消化して 次の日の研究会や会議の予定を見るだけで 苦しくてしょうがなかった。
毎日誰かに試験されているような気分だ。 社会人になれば、きっとこれが普通なのだと思う。 そう思うと余計に不安が目に見えるように大きくなって 一人では抱えきれなくなる。 「甘ったれ大学生」なのだと自分を責めるけど どんなに責めても自分を許せない。
ふとPCを繋いで、いつものようにJに電話をかける 「はる。」と名前を呼ばれた瞬間に、私は泣きそうになる。
私も君の名前を呼んで、呼んで、呼んで、 でも今日の嫌な事も昨日の嫌なことも、明日の嫌なことも 具体的には話さない。
私の嫌なこと 君にまで押し付けたくない
君は君の明日を、どうか生きて欲しい。
君の作品達が、世界中の人に愛してもらえる日を 私は心の音が聞こえなくなるまで、ずっとずっと待っているから。
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