キ ミ に 傘 を 貸 そ う 。
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『今が幸せの絶頂なら、もうこの先は落ちていくだけなのかな。とか。』
君は私と全く一緒の思考で未来を考えてる。 私の言いたいこと全て、君に先に言われてしまう。 君の低い声と、笑うときに高くなる声が好きだ。
君が書いた優しい詩を読んだ。 愛しい人へ贈る歌。 自惚れていいなのら、私にあてた詩だろうかと思った。 もし本当にそうだったのなら、その後死んでもいいとさえ思った。
君は言う。「君宛」だと。 何度も泣く私。 何度呼んでも出ない電話。 コールが聴こえても出れないすれ違い。 それでも君が好きだ。
君と全く同じ思考で、私は君に秘密のメッセージを送る。
あの鍵は無駄なんかじゃなかったんだ。 鍵を捨ててしまおうと、何度も何度も思ったけれど、やっぱり君を捨てられなかった。
生きていて良かった。
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