キ ミ に 傘 を 貸 そ う 。
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私はまだ、Jの詳しい正体について明らかにすることはできない。 いやむしろ、私はJの事をどれ程理解出来ているのかも分からないけれど。
私が彼に好きだと言った日から、彼の何が変わったのだろう。 彼はそれについて何も語らない。 ただ覚えてるのは「ありがとう」だけだ。 その後の私はどん底だった。
正直、私はJの事を忘れたくてたまらなかった。 もうJについての興味など失ってしまえばいいのにと思った。 そういう想いが積み重なれば、当然私のJに対する想いは変化していった。
彼は好きな人から、大好きな友達へと変化した。 おそらく。 だって境界線など無いのだから。 誰がそれを引くものでもない。 自分でも何処からが恋とか愛とか、どこからが友情なんて分からない。
きっと私は今Jとすれ違っている。
私は彼を傷つけているのかもしれない。
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