キ ミ に 傘 を 貸 そ う 。
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2006年05月13日(土) 季節の中で。


大切な人が欲しいなぁ、とふと思う。
そうすれば私は、何にたいしても優しくなれる気がする。
ただそんな気がする。ただ途方に暮れる。
そして柔らかい毛布にくるまって眠る。


私は大切な人が居なくても、こうやって普通に生きていけるし
楽しいことも、ぽつぽつと降ってくる。
その「楽しいこと」は、他人から見たら馬鹿みたいなことかもしれないけど。


とうとう季節が春から夏っぽい匂いを放つようになった。
草の匂いを私は吸い込む。
体が縮まる。

ふとまた「一年が経った」と思う。


日が長くなって、夜7時近くでも明るくなってきた。
明るいまま私は研究室でだらだらと過ごす。

先生が居ない合間に、仲間達と雑談をする。
モノポリーをする。そして負ける。

「はるかちゃんは人が良いから負けるんだよ。」

私の(ゲームではなく)弱さを「優しい」という人達が、まだまだ沢山居る。
私は元気があるときそれを否定し、諦めているときは沢山の人を騙しているような気がする。


それでもまだ、何が正しいのか分からない。

生きてくってことは、やっぱり何かを捨てて何かを得ることだ。
自分の中の正義と悪を見極めていくことだ。




はるか |MAIL

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