キ ミ に 傘 を 貸 そ う 。
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私の何処が面白いんだろう、一緒に居て楽しいんだろう。
長い休暇に入ると、連絡をくれる。 遊ぼう、遊ぼう、と私を呼び出す。 昔から変わらない。ずっとずっと続いてる。 二人の間には何があるのだろう。私はよく分からない。 でも居心地は良くて、私は私になった。
彼女は私の友達。 ありがとう。私を必要としてくれて居て。 私は何度も君を傷つけて、冷たくもしてしまったね。
君は傷ついたに違いない。 ただ私が酷いだけだった。 でも時間が過ぎても、彼女は私に連絡をくれる。
「はる、あのね。」 「はる、今度遊ぼう。」 「はる、いつ空いてる?いつ忙しい?」 「暇があったら会いたいね」
どうしてこんなに私を慕ってくれるのか全く分からない。 世界の疑問だ。理解不能だ。
大切なものに気付くのは遅すぎる。 まだ居なくなっていないから思い知らされていないけど。 私はこれから幾人もの人間に出会い、捨てて、捨てられて、好きになって愛して離れていって、離れられて。 分からない事が沢山だ。
大切な人を見失わないように、色々な人と出会うんだね、きっと。 どうか私が愚か者になりませんように。
どうか私が大切な人達を守れる力をもてますように。
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