ことば探し
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2010年06月10日(木) ■■話したくないときは誰にでもある。そんなときには…

相手がさて、どう出てくるだろうかと気にしながら、
相手にかけることばは、例外なく質問形になる。
文字に書けば語尾に?がつく。気まずいやりとりの最初は、
ほとんど例外なしにそうなっている。(略)

しかし、話したくない時は、話したくないのである。
なにも問われたくないものである。
面子(メンツ)の壊れるような答え方はしたくない。あるいは、
問われたってどう答えるべきかが皆目見当もつかない。
話すだけで気分が悪くなる。どうせ言うなら、
自分が傷つかぬように、よほど繕った言い方したいが、
それをするにはエネルギーがいる。とてもそれだけの元気がない。
そういう時は、何を問われても答えたくない。(略)

相手が答えを言い淀むだろうと気づいたら、
こちらからは、一切質問することをなしにしまう。
ただ必要な情報を表現するだけにする。これが、
気まずい関係をそれ以上気まずくしないコツのような気がする。



出典元 「話しあえない親子たち」
おすすめ度 4
著者名 伊藤 友宣


この本では、相手が話したくない、答えたくない、
という状態の時には、答えるまで問いつめたり、
しつこく質問しない方がいい、と言っています。

ところが、そんな様子をされると、
話せないのは、何か重大なことがあるからだと不安になり、
気になり、今、どうしても聞いておきたい、おかねば…と焦り、
「なんで、話してくれないの?どうして?なぜ?どういうこと?」
などの質問を繰り返ししたくなってしまう。

しかし、自分を振り返ってみても、
今、話したくないと思うことはあるし、話したくても
自分でも曖昧で、考えがまとまらず話せないこともあれば、
話してもどうせわかってくれないだろうと思うこともある。
そんなときに、根ほり葉ほり質問されたりすると、
何か探られているようで、ますます言いたくなくなる。
そして、質問してきた人に反発さえ覚え、ますます、
気まずく、変な雰囲気になっていく…


相手が、話したくない、答えたくない、状態のときは、
無理に答えや返事を求めず、こちらの言いたいことはさらりと
伝えておき、例えば、「私は、こう思っている」
「こんな事実もある、情報もある」
「話したくなったら、いつでも話して」など。
そして、相手が話したくなるのを待った方がいいということです。
仮に、その「とき」に、時間がかかっても。
そんなときには、「無理に聞かない」、
大きな気持ちで、見守ることが大切なようです。




■「ぼちぼち、お散歩日記」↓
「このものの役目はいったいなんでしょう?」

なんて思ったので、どけようとしたけど…

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