2010年04月07日(水) |
■矛盾することをいったり、やったりする人の心の中は? |
心理用語に「ダブルバインド」というものがあり、 直訳すると「二重拘束」ということになります。 意味は、「二つの相反する言動を一度に受ける」ということです。
例えば、会議では、 「しっかり計画を練ってから、営業に出なさい」 といいながら、机に向って計画を練っていると、 「何をもたもたしてるんだ、早く得意先回りにでかけんかい」 という上司などの発言です。 このような、「じゃあ、私、どうすればいいの」といいたく なるようないい方は、人を混乱させ、傷つけてしまいます。(略)
親でも上司でも、あるいは教師にもいえることですが、 「相談しなさい」「自分の意見をはっきりいいなさい」 といいながらも、相談したり、意見をいったりすると 不機嫌になり、「そんなことは自分で考えなさい」 と冷たく反応し、そのあとの話ができない状況を つくってしまう人がいます。(略)
このように、ひとりで矛盾したことをいったり、 やったりする人の多くは、頭で考えている「理想」と、 目の前にある「現実」に大きな開きがある人です。
出典元 「人を傷つける話し方、人に喜ばれる話し方」 おすすめ度 3.5 著者名 渋谷 昌三
このような「ダブルバインド」で、人は、悩み、迷い、傷つき、 つらい気持ちになることが多い、とこの本ではいっています。 そして、この「ダブルバインド」をする人の方に、 実は、心の問題があるということです。
例えば、この上司ですが、 「理性としては、「計画的に仕事をするべきだ」と考えて いるのですが、部下が精力的に働いている姿をみないと、 感情の部分で納得できない」 ということで、この上司の感情、言動に統一性がない、 ということになります。
こんなふうに客観的に書くと、そんな人いるいると 思うけれど、時として、自分も「ダブルバインド」することが あるから油断できないし、恐ろしい。
例えば、「きっちりとやりなさい」といいながら、 あまり時間をかけられてもたもたやられると、 「なんでそんなに時間がかかるの」とついいってしまう… このとき、きっちりやってほしい「理想」と、 なんでそんなに時間がかかるわけ?遅いよ、という 「感情」が私の中でぶつかっていて、それを出してしまう。 相手は、どっちをやればいいのか迷うだろう。
自分の感情、言動を統一することが、 とても大変であることをしみじみ感じる… せめて、人を混乱させないようにしようなあ、と思う。
■「ぼちぼち、お散歩日記」↓ 「お花見でなく、「お人見」しているんだね」
人間だけではないね、お花見は…
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