2004年06月16日(水) |
「“こころ”がわかればすべてがわかる」という安易なコンセプトがマスメディアの中で成立してしまっている。 |
確かに人間の行うことには、それが経済、政治活動でもスポーツでも 恋愛でも犯罪でも、その背後には必ず行為者の“こころ”が絡んでくる。 それは事実だ。 しかし、だからと言って、その“こころ”の部分を解説すれば 人間のすべてがわかる、ということにはならないはずだ。 それなのに、いつの間にか、 「“こころ”がわかればすべてがわかる」という 安易なコンセプトがマスメディアの中で成立してしまっている。
「インターネットマザー」より 香山 リカ著
人のこころはわからない…だから知りたいと思うが…わからない。 わかったふりは出来るが、実は全然わからない。 わかったと思う瞬間があっても、次にはまたわからなくなる。 未だに隣人のこころもわからない、 両親のこころもわからない。 きっとそんなものなのだと、思っているが、 わかろうとする気持ちがあるかないかの差はとても大きいように思う。
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