2004年05月13日(木) |
私たちは、とかく言葉で「どうしたの、何かあったら言って」と心配するふりですませてしまいがちです。 |
私たちは、とかく言葉で「どうしたの、何かあったら言って」と 心配するふりですませてしまいがちです。 が、人間関係はそんなところから、 崩れていってしまうものなのです。 「心配するふり」は、本当はその人と関わっていません。
ふりはあくまでもそのように振る舞うということですから、 どこかおざなりなところがあります。 そのおざなりな部分を、相手は見抜いてしまうのです。 そこから、信頼関係が失われていくのです。
「終わらない愛を手に入れる」より 大原 敬子著
「何かあったら言って」と、確かに言うことがある。 相手が困っているか、悩んでいるか、落ち込んでる時で、 でももう時間がなくて、話をそれ以上聞けない状況になったときや、 話しを聞くのがイヤになってきて、話しを打ち切る時に多いと思う。
「何かあったら言って」のその後は、なんと続くのだろう。 また、話しを聞いてあげる、かな、 どうにかしてあげる、かな、 出来ることがあったら、手助けするから、かな。 どれにしても、でも出来れば言ってこないでねというような 思いもこもっているように思う。
もし自分が誰かに、 「何かあったら言って」と言われたとして、 私は、何かあったら言うだろうか… 親友か、よく私のことを知っている人になら言うかも知れない。 しかしそうでない相手なら、恐らく言わないと思う。 そんなに簡単に言えるようなものではない。 それに、「何かあったら」の「何か」がハッキリしないから 何の時に言っていいのか、わからないと思う。 つまり、かなり曖昧なのだ。
そう考えると、この「何かあったら言って」は 私にとって、社交辞令に近いのかもしれない。 お茶を濁す、って感じに近いかもしれない。 そして、本音は、何かあっても言わないでと 言ってるのかもしれない。 使い方を考えないとダメだな。 便利そうだけど、あまりいいことばではないな。
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