2004年01月19日(月) |
良い結婚とは、完全な信頼ではなく、いくらかの不安の上に成り立つものです。 |
良い結婚とは、完全な信頼ではなく、 いくらかの不安の上に成り立つものです。 パートナーの貞節さ、誠実さ、献身を完全に信頼することは、 その人に全く注意を払わないことを意味します。
過度の信用は、 その人への敬意がいくらか欠けていることにもなります。 パートナーは誠実ではあるけれど、 ある状態のもとでは、 誘惑に負けてしまう存在だと考える方がより現実的であるし、 すこしは注意を払わないと奪われたり、 なくなったりするものです。
「秘密があるほうが男と女はうまくいく」より アーノルド・ラザルス著 岡崎 照男訳
我が家は、いくらかの不安でなく、 もう少し大きな不安を抱えてはいるが、 この不安があるから、 自分を律することも出来るし、 自分の磨いておかねば…という気持ちにもなる。 この不安がなかったら、私はやっぱり どんどんだらしなくなっていくように思う。 適度な緊張感は、とても大事ではないかと思う。
それに、私は、完全に信頼などして欲しくはない。 そんな息苦しいことはいやだ… いささかの疑いを持っていて欲しい。 私は完全に信頼してもらえるほどの人間ではないし、 時には誘惑に負ける、どこか隙のある人間である。
また、相手を完全に信頼など…とても出来ない。 相手もまた、同じように隙ある人間だと思うからだ。 完全に信頼できるほど、私は出来た人間でも 立派な人間でもない。
だからと言って信用や、信頼を否定している訳ではない。 結婚における(結婚だけではないが) とても大事な要素であると思っている。 ただ、私は最後のぎりぎりのところで信頼できれば よしと思っているのだ。 それで、十分と。 もっとも、そのぎりぎりのところのラインが なかなか難しいのだが…
|