2004年01月05日(月) |
人は偉大でありたいと望みつつ、実際の自分はつまらぬ存在だと考える。 |
人は偉大でありたいと望みつつ、 実際の自分はつまらぬ存在だと考える。 幸せになりたいという望みと裏腹に、 わが身を振り返ればみじめに感じる。 完璧でありたいと願いながら、 欠点だらけのわが身を思う。 他人から愛され尊敬されたいと願いつつも、 自分は欠点ばかりで嫌われ軽蔑されてるだけだと思い込んでいる。
「そんな無責任な!」の中に引用された「パスカルのことば」 ヴィンセント・バリー著
人は複雑なんだなぁとつくづく思う。 裏表の気持ちや、明暗の気持ちが必ずある。
ケンカをした後、こみ上げてくる怒りとともに、 自分の悪さも、落ち度も気が付いていたりする。 もちろん認めたり、謝ったりはしないのだが… そして、そんな謝れない自分が嫌になったりする。
注意されたことに反発しながらも、 実はちゃんとわかってることも多い。 (それを直すかどうかは別にして)
何かをほめられて、「嬉しい」と思いながら、 本当に本音を言ってるのだろうかと疑って 素直に「嬉しい」と言えなかったり… 有頂天になってる自分を知られたくなくて、 妙に冷静に受け答えしてみたり…
会えて嬉しい反面、 別れの時の寂しさが身にしみたり…
でも…だから人間っていいのかも知れないなぁ… どっちか一方の気持ちしか持てなかったら、 それはそれで、少し怖い気がする。 単純な人ってだけでは片づけられないような気がする。
そういう裏表の気持ちがあるから、 人間は深くなれるような気もする。
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