For My Life
ERIRIN



  綺麗なお姉さん

同じマンションの8階に、
綺麗なお姉さんが住んでいる。
昼夜問わず、エレベーターでよく会う。

いつも、「ちょっとそこまで・・・」
という感じのスタイルなんだケド、
とても上品なの。

年齢は20代後半といったところ。
背格好は「華奢」という言葉がぴったり。

上品な質のよさそうなブラウスに、
膝丈のタイトスカート。
お洒落なサンダルを履いて、
ヘアースタイルも、お化粧も、
いつ会っても、キチンと決まってる。
手にはエルメス(かなぁ?)の財布と、
車のカギを持っている。
バックはなし。
いつも、財布と車のカギだけ持ってるの。
BMWで、颯爽とお出かけされる。

すごく愛想が良いわけでは、ないんだけど、
会えば必ず、ニッコリ挨拶してくれる。
プチに話しかけてくれたり。
とても好印象の、お姉さんだ。

アタシが二十歳の頃、思い描いていた、
理想の30歳像が、ここに・・・
と、いつもうっとりして見ている。

うちの夫もたまに、
BMWに乗ってるお姉さんを、
見かけるそうで、
やっぱり20代、
いってて後半だろうと言っている。

先日、
プチをバス停まで迎えに行って、
戻ってきたところ、そのお姉さんと、
ばったりエレベーターで会った。

お姉さんが突然、
「夏の制服って買います?
 もう買っちゃったのかしら?」
と、聞いてきた。
プチが、まだ冬の制服を着てきたので、
暑いだろなぁと思って言ってるのかな?と解釈し、

アタシ 「えぇ、1枚お下がりで頂いたのも、
     あるんですケド、
     注文したのもありますし。
     6月10日が衣替えなんですよ。」
お姉さん「うちの何枚かあるんですよぉ。
     かわいくてとっておいたんですけど、
     置いておいても、しょうがないしぃ。
     よかったら、貰って頂けません?」

アタシ (は? え? えぇ?)頭のなかが真っ白。
    「わ〜嬉しい♪いいんですかぁ?」
     と、とりあえず言ってみる。
お姉さん「すごく汚かったら、あれなんですけど。
     ちょっと見てみます。
     大丈夫そうだった、お持ちしますね。」

もういらないって事は、
小学生のお子さんがいらっしゃるのかぁ。
1年生なら7歳だから、
二十歳の時の子なら、計算はあうか・・・。
へぇ〜〜〜ビックリ!なんて思っていたの。
子供がいる風には、見えないんだもの。

それで、昨夜お姉さんが、
制服を持って、訪ねてきてくれたのでした。

「まだ小さいサイズもあったハズなんだけど、
 見あたらなくて〜。」
と、冬の制服一式と、夏の制服一式。
ちゃんと、帽子まで・・・。
サイズもあうし。
ばっちり。




お下がりを頂く事が、なかったので、
なんだかスゴク嬉しいアタシ♪。

アタシ 「わぁ〜嬉しい!ありがとうございますぅ。
     助かりますぅ。」
お姉さん「捨てるに捨てられなくて困ってたの。
     貰って頂くと、こちらこそ助かるのぉ。」

アタシ 「あの、お子さんのですか?」

と、聞いてみたら・・・

お姉さん「えぇ、そうなの。
     もう小学6年生だから・・・」

アタシ 「え〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」
お姉さん「えぇ、だからもう、全然必要ないのよぉ。」

18歳の時の子なら、
今30歳ちょっと?計算はあう?
アタシと同じくらいの歳なワケ?

え〜〜〜〜〜〜!見えない・・・。

その年齢に見えななければ、
そんな大きなお子さんがいるようには、
全然見えないのだ。

夫に話したら、
じゃあ、俺の思ってる人とは違うと、
言ってきかないが、
おそらく同一人物であろう。

人は見かけによらないものだ。
しみじみ思いました。

何が素敵かって、
制服に丁寧に書かれた、名前の文字の綺麗な事。
なにもかも、キチンとされてて・・・。

それにひき替え、我が家の玄関には、
次の廃品回収に出すべく、
束ねた新聞の山が・・・。
外出してる夫の靴が3足。
プチの靴も3足。
出しっぱなし・・・。

恥ずかしい・・・アタシ。

取り急ぎ、
必要のない靴を片づけ、
玄関の掃除をしてみた。

お風呂上がりに、
久し振りにパックもしてみた。

えぇ、わかってるの。
そうゆう事じゃないの。

何かこう、人間的に考えさせられる、
そんな出来事だったのでした。


昨年、富良野で買ってきたラベンダー♪
ベランダで、にょきにょき、つぼみが出てきたよ。


6月10日 プチの幼稚園は衣替えです。

もうすぐ、夏がやってきますね。。。


2002年06月04日(火)
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