裏返した肉片...意澄

 

 

8年前の詩。黒系。 - 2002年03月29日(金)

錆びた口唇 こぼれるものはもう何もない
遠くて まだ遠すぎて 指先も届かない
嘘の破片だけ 拾い集めた 傷だらけの指で
壊れかけた自分を パズルのように当て嵌めてみる

壊したのは 何もかも 全て失ってしまえば きっと
弱すぎる 自分忘れて 消えられると思った

伝えたかったあの言葉
いつのまにか忘れていた 温かな言葉を

消えていく私の声はもう誰にも届く筈はない

言葉の破片繋ぎ合わせた 一人きり
粉々の自分の事 探してる

否定したのは 何もかも 全て壊してしまえば いつか
叶わない夢だけが 残ると信じていた

遺しておきたかったこの言葉
いつのまにか消えていた 自分の中から。

否定と肯定の狭間で 自分に過去を映して

壊しても否定しても意味もなくて
私が消えることはないのです


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