語り
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私もすごく綺麗な髪の、長い髪の、中学時代の友人に、
「純子、青春時代の一ページを私と一緒に綴ってみないか。どうや一緒にコスプレしてみーへんか」
といわれたことがあります。 その言葉に、ちょっと心が動いたので、
「コスプレかあ・・・どんなんやるん?」
とドキドキして尋ねたら、
「わたしは、一生の内でこれしかやらんと決めてるねん。これが最初で最後や。銀河鉄道999のメーテルをやりたいんや」
と、なんかすごく厳かにいわれました。
「へー」 「鉄郎は、純子・・・・・ずっとお前にやってもらうって心に決めてたんや」 「なんでじゃ」 「すごく鉄郎っぽいから」 「絶対やらん」 「純子が鉄郎やってくれるんやったら、私、この髪を本気で脱色してもいいとまで思ってる」 「いやいや、自分はメーテルすごく本気やからやろ」
そして、なんだかんだで丁重にお断りしたら、
「純子が鉄郎をやらんのやったら、私もメーテルはできないな・・・」
とそいつにものすごく残念そうにゆわれました。 そのこだわりはどこから来てるんだろうか・・・。 何故そんなとこだけ無駄に友情の連帯の熱いヤツなんだろうか。 結局私とそいつの青春のあまずっぱい一ページは、綴られずに終わったけど、いま思えばちょっと綴っとけば良かったかもしれないと思います。
ちなみにこの話は、3年前の話です。
それでも「青春の一ページ」といいきった私の中学時代からの友人と、その言葉にちょっとでも心が動いてしまった私に、
どうぞ皆様おみそれしてやってください。
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