語り
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2002年01月08日(火) 「貴族のきまぐれサラダ」「淡色の貴公子」


 遊びに命をかける青春時代(大学・社会人なりたて時代)
 をほとんど東京で暮らしていた私は、
 関西人の割に、大阪や神戸に疎い。
 
 だが、大阪ミナミは、なんとか守備範囲。
 
 「貧乏貴族」は、ひっかけ橋手前を左に折れ、道頓堀川を見下ろす雑居ビルの8階、松竹座の前にあり、すぐに見つかった。

 つーか、大体そもそも、なんの店じゃ、「貧乏貴族」。
 と、みなさんお思い?
 ワイン系に強い、ショットバー 兼 イタリアンの店であります。
 
 達馬:「日替わりのパスタがうまいって、書いてあるんだ」と
 
 ANAのマイレージ会員の会報らしき、「うまい店100選」っぽい
 本を握りしめ、かなり乗り気のわたしたち。

 座席は20席あるかないかの小さいスペースだが、窓から見える
 道頓堀のにぎにぎしい夜景が魅力。
 「大阪やで」と叫んどるような、こてこてな夜景である。

 達馬:「みて!ここだったら、阪神優勝した時に喜びのあまり道頓堀に飛び込むおっさんの姿が生中継でみれんで!(※昔いた)」

 純子:「っていうか、優勝したら、な」(※ミズさん、ゴメン)

 お酒の種類もめちゃめちゃある。
 メニューを見つめる達馬っち、興奮して、

 達馬:「純ちゃん、純ちゃん、みてみて、コレ」

  貴族のきまぐれサラダ 900円

 純子:「わっはっは。いっとこ、いっとこ!」

 さらに

 達馬:「わーー 何これー!」
 純子:「なになに?・・・お、おお・・・・!!」

  淡色の貴公子(カクテル) ?円(値段忘れた)

 しかも、ウオッカベース。
 しかも、色が「薄紫色」。
 分かってるな!?貧乏貴族(※なにを)。ハラショー!

 『まさに、氷河と紫龍のマリア−ジュともいうべき、シベリアチックで、愛溢れるカクテルである』

 と、メニューの後ろに蘊蓄たれた解説(※どんな蘊蓄か)を、油性マジックでかきたしてやろうかという敬虔なキモチになってくる純子。
 
 さらに、オリジナルカクテルを作ってくれるとのことで、達馬っち、はりきって注文している。

 達馬:「あのですね、雪っぽくて、キーンと冷たくて、綺麗で」

 バーテン兄さん:「はいはい」(←メモしている)

 純子:「シベリアってかんじのぉ」(※さっぱりわからん説明)

 バーテン兄さん:「・・・シベリア?・・・はいはい」

 達馬:「さわやかなのをお願いします」

 バーテン兄さん:「甘いのとさっぱりのと、どっちがおこのみですか」

 達馬:「さっぱりなの!」

 わけの分からぬ我々の注文に、お兄さん、予想以上の作品を作ってくれました。

 フローズンカクテルで、ライチとブルーキュラソー、ラムベースで、
 一見かき氷。しかし、きっと彼は「氷山」を模してくれたものと思われる。きれいな水色と白。しかも、銀のアラザンが雪のようにかかっている。
カワイイ。おいしい。
 
 達馬:「ライチのかおりがなんとなく海っぽいよね」

 グラスのふちに、モスコミュールのごとく、塩がまぶされている。 
 が。
 塩かと思いきや、砂糖だった。

 達馬:「やーん。一見塩辛いかと思わせといて、実は甘い!!」
 純子:「まさに氷河」

 バーテンお兄さん、我々の反応を心配げに見ていたが、我々が喜んでる(※いろんな意味で)のを見て、ちょっと嬉しそう。

 ちなみに貴族サラダも、生ハムの入ったグリーンサラダでフレンチドレッシングが正統派で美味しかったし、日替わりパスタもいけてた(かぼちゃと鶏のクリームソース)。
 
 次来る時は、絶対、紫龍組のみんなをつれていこうね。と固く約束。

 早速来週再び行く手はずになっている。
 次は紫龍なカクテルをオーダーしようと思っている。▼^ω^▼

 

 

 
 
  

  
  
 
 

 
    


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