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嫌いな食べ物「キュウリ」


2005年01月02日(日)

空は遠く向こうに在った。雲は、其の縁取りだけを赤く光らせ、村の家々の直ぐ傍まで群れて垂れ下がっていた。

朝の始まりであった。
鳥は未だ寝静まって住民を起こさない。犬は、私の足元で眠たげに首の位置を変えただけだ。

私の目の前に一人の人が立っていた。昨晩切った黒髪を、麻の袋に詰めて右手に持っている。
行くのか、と問うた私に彼は物を言わなかった。



雲が落ちた。行き交う子供と、大人との二言三言の会話の中で、遠くで何か、音が聞こえた。



みなもは揺れた。木々はささやいた。鳥は鳴いた(だが二羽程度だ)。犬は起きた。




それから、そういえば彼の姿を其処に見ない。



















新年明けましておめでとう御座います。
昨年は、世界でも、そして私の中でも怒涛の一年でありました。大学生活に終止符を打ち、長く続いた恋人と別れ、恋人とも言えぬ何人かの人と巡り合い、友人を失い、また、新しい友人を持ち、社会人としては責任ある立場をある程度任せられるようになった、そんな一年で御座いました。世界では天災人災が相次ぎ、朝のニュースを最後まで明るい気分のままに見た日は少なかったようにも思われます。

今が私にとって、最上の私であるとは思いません。私には、私自身憤りを感じるばかりです。求める私はもっと違うところにあって、決して今の私であるわけではありません。また、今の現状が私に満足を与えるものとも思えません。
努力・前進、こんな言葉はクソ喰らえです。唯私が思えるのは、今は違う世界に腹を立てようとも、私であれば、必ず最上の私に行き着くはずだと信じるのみです。
(さて、ところが、私がこれほどまでに私を信じる根拠というのは全く無いのですが。)

私の知る皆様も、自身の信じる処で、最上の自身になれるようにお祈り申し上げます。


というわけで。今年も細々とよろしゅぅぅぅ。





……腰痛い。


さくま