2001年11月27日(火)
昨夜、稽古。 ついに台本をもらう。 ここまでがウチの劇団は長い。 今年の5月から週一回の稽古で即興を繰り返し 演出家が少しずつアイデアをまとめて来た。 過去2作は公演の一ヶ月ぐらい前までエンディングが未定だったが 今回はなんと最後まで台本がある。 もちろん、さらなる変更があるので安心は出来ない。
日本では、劇団主催者が劇作家兼演出であることが多いけど こちらでは大抵の場合、演出家とは別に劇作家がいる。 だから、台本も稽古開始の段階では既にあるし 戯曲創作はそれ自体としてジャンルとして存在している。 とてもシステマティックである。 大学院まである。
こちらでは日本のように劇団制ではなく 公演のたびにメンバーを集めることが多い。 俳優たちは"Back Stage"という新聞を読んで、写真と履歴を送る。 新聞にはその週の舞台/映画のオーディション情報が掲載されている。 僕も読んでいる。
もちろん、劇団として活動しているところもある。 映画俳優として有名なウイリアム・デフォーは今でも Wooster Groupという劇団で定期的に公演している。 この劇団はSohoに劇場を持っているし ヨーロッパにもよくツアーに行く。 以前はうちの稽古場が近くだったので 何度か彼を見かけたことがある。実物は結構小さい。
有名人といえば、先週のレストレの時 客の中にハーベイ・カイテルがいた。 有名人遭遇はNYに住むことのおまけの一つ。 みんな結構有名人馴れしている。 サイン下さいと叫ぶ自分をクールに抑える。
今日は昼間、会社から派遣会社での仕事を探す。 NYも不景気だ。
夜はロバート・ウィルソンの芝居を観る。 音楽はルー・リード。 確か、二度目のコラボレーションだ。 テーマはポー。 あの江戸川乱歩の元祖。 楽しみ。
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