今日は久々に生徒に陸上論を語りました。「人間の体はこうすると効率よく押し出されるんだよ」みたいな。
んで、話してて思ったこと、勉強になったことを綴ってみようかと。まず、俺普段からこういう話、しなさ過ぎ。しなさすぎだから、たまに話すと一から十まで教えたくなって話してしまう。 しかし、教えられる側にしてみれば、いきなり十のことを教えられても頭に入るわけがない。もうちょっと普段から技術的なことを話しとくか、疑問点をしっかりもてるようなやり方をしないといけないよなぁ…。
人に理論や感情論を話すというのは、自分の内をさらすようなとこがあり、少し勇気がいるのだが、やってみるとこれほどプラスになることはない。大概の場合、途中で「あれ、俺何言ってんだ??」とか「何が言いたかったんだっけ??」と論が破綻する(俺だけ??)。 しかし、ここにこそ「自分が大切だと思っているのに、じつはよくわかっていない点」が潜んでおり、これに出くわせることでより深く理論を掘り下げ、理解を深めることができる。
また、自分が理解できてるつもりでも、相手に伝わらなければ、それも同じ。理路整然と述べられなかったりしたら、頭の中で優先順位ができてなかったり、専門用語を連発してしまっていたり。特にこういった専門用語を使っちゃってってケースはある意味「逃げ」ではないかと最近、思えてきた。自身が本当に理解していれば、それも噛み砕いて説明できるものだと思う。
十人いれば十通りの指導があるもの。身長・体重・骨格・目指す走り・身につけたいフォームが皆同じでない以上、それは当たり前のこと。だが、十人が十人「これをすれば速くなる」なんて指導はないし、ちょっと深く話せば「弱点のない選手」は作れても「本当に強い選手」は作れないように思う。だけど、それでも「皆がとても強くなる万能薬」を作り出したいのが指導者でしょう。矛盾してますが…(汗)
生徒にごくまれ〜に話すのですが「ピッチとストライド」や「短時間の接地と強いプッシュ」の関係みたく相反するもの、矛盾することを自分自身のバランス点で成り立たせられた奴から上のステージに登っていける、と。指導法・スプリント理論にもバランス点を見つけて、万能薬を作り出せたらなぁ、出したいよなぁ〜、なんてふっと感じた日でした。
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