数年前に、途中で投げ出してしまった小説を、また読み始めている。今日は、その小説の、ある一行を目にしてはっとした。「愛というものは、愛し合うことを望むものではなく、いっしょに眠ることを望むものである」というようなことが書いてあった。愛し合うというのは、俗にいう、「寝る」ことを意味するみたいだ。どちらも望まない場合は、何を意味するのだろう?おそらく、それは無関心。愛の対極にあるもの、それはいつだって、憎悪ではなく、無関心。