愛より淡く
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2008年03月25日(火) さみしさの正体をつきとめられそう 

高校時代に好きだった人に会った。

昼間は、会社員で、夕方からは自宅で塾を開いているとのことだった。

スーツ姿がとても似合っていた。

声をかけたら、とても驚いていたけどすごくうれしそうにしてくれた。


彼は、この秋に結婚する予定で、お相手は、彼の秘書だった人。とのこと。

気立てがよくて、美しくて、申し分ない人みたいだった。

「好きなんだ。とても大切に思っている」

と、いうようなことを照れることなく、淡々と打ち明けてくれていた。

でもね。そう言いながら彼は私の肩に腕を回してきていた。

なんだか、顔と顔がほとんどくっついている感じ。

なるべく離れようとしてはいたけど、まんざらでもなかった私。

というよりも、なんともいえない愛のエネルギーのようなものを感じていた。


ストレートに届く愛情のようなもの。

とても強くてエネルギッシュで、なによりも、わかりやすかった。


たぶん、この人は私のことも好きなんだ。

なんの矛盾も感じずに、素直に受けとめることができた。


そういう私も、この人のこと好きなんだろう。ものすごく好き。という感じではなくて、

肩に手を回されてもイヤでない程度に好き。などということを思っていた。


それよりもなによりもその人からストレートに届く愛情のようなものがここちよかった。


ものすごくわかりやすいかたちで好意を示してもらえるのって、こんなにここちよいものなんだなあ。といたく感動してしまっていた。

もしかして、私はこういうカタチの愛情表現に飢えていたのかもしれない。


私のさみしさの根源はきっと、そこにあるんだ。


ベタな表現。わかりやすすぎる表現。


それは、ただの下心に過ぎなかったとしても。

はっきりとわかる愛情表現。の、ようなもの。



どういう理由であるにせよ、


誰かにめちゃめちゃ必要とされたい。求められたい。

と思っているのかも。


そんなことをわからせてもらった夢でした。



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テキスト庵さん