愛より淡く
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2008年03月05日(水) |
「心の妻」と「人の妻」 そして、我が夫。 |
昨夜。NHKの歌番組の「ムード歌謡特集」を、夫と2人で、見るとはなしに見ていた。
私は、仕事から帰って遅目の晩ご飯の支度をしながら、夫は、ソファーに寝転がりながら、見ていた。
おなじみのヒットナンバーが次々と歌われていた。
ムード歌謡は、うちの両親がいくつかレコードを持っていて、幼い頃に聴いた記憶があるので、なつかしい曲もたくさんあった。
「君は心の妻だから」という歌も、聞いたことがあった。
夫が、「スゴイ歌詞だよなあ。」と
字幕で流れる歌詞に反応していた。
「『僕の小指を口にくわえて涙ぐんでた君のことが忘れられない』だってよ〜きわどいなあ〜」とかなんとか。
「君は心の妻だから。ってどういう意味なんだろう?」 と、私に訊いてくるので
「それはやね。なんか理由があって、お互い結婚できんと別の人と結婚したけど、やっぱり君が忘れられない、君こそが僕のほんとの妻、心の中だけで思っている妻なんだ。という意味とちがうか?」
と、フライパンで鶏の胸肉を焼きながら答えた。
「ひえーーほんまの妻に、えらい失礼な話だよなあ。気い悪うされるで」
「まあ、たしかに」
「ははははは」と、互いに、笑う。
それから、なぜだか、今度は夫が、「さざんかの宿」の歌詞を持ち出してきて
「なあ、なあ、愛しても愛してもああ人の妻、。ってすっげ−情景が浮かばないかい?やらしいよなあ。やらしいよなあ。きっと人の妻とひなびた宿で・・・・・ああ、やらしーー」
と、一人で何度も繰り返して、妙に興奮していたのだった。
いったいどんな情景を想像していたのだろう?
『やらしー』が『うらやましー』に思えたのは、
単なる気のせい?
。。。
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