愛より淡く
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2008年02月24日(日) 布団をひきずりながら・・・

布団を引きずりながら、しばらく歩いてゆくと、北海道のどこかに到着して、とりあえず、寝ようと思って、布団を敷いて、横になった。

屋外だし、北海道だし、ぴゅうぴゅう風は吹き荒れるし、雪もちらほら降ってきて、

「なんで、こんな寒い所に布団を敷いて、こんな寒い思いをせんとあかんねん」

とあまりの理不尽さに嘆きつつ、布団に必死で包まっていた。

ふと、目の前に襖が見えたので、その襖を引くと、そこは寝床で、あったかそうな布団の中で、すうすう寝息を立てて、見知らぬ誰かが眠っていた。


「いいなあ。家の中は、あったかそうで、ぐっすり眠れそうで」

と、うらやましい気持ちで、しばらく、見知らぬ誰かを眺めていた。

襖ひとつへだてているだけで、中の世界と、外の世界の
この違い!!


「私だけなんで外で寝なければあかんねん?」

屋外だし、北海道だし、ひゅうひゅう風は吹き荒れるし、雪もさっきより

本格的に降ってきたし。

ああ、ああ、私も、布団を引っ張ってきて、いっそ、この部屋で寝かせてもらいたい。

襖ひとつへだてた向こうにある、温かい世界へ。



などと、思ったけれど、全然知らない人の部屋に勝手に布団を敷いたら
やっぱり、おこられるかも、っていうか、驚かせるかも、あきれられるかも。

あれこれ考えて、やっぱり外で寝ることにした。


そんな夢を見たので、記す。


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テキスト庵さん