愛より淡く
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2007年09月09日(日) 濃すぎるけれどけっして重くない

昨日の続きです。

そうなんです。あのような感覚は、はじめてでした。

その人が、ただ、目の前で、呼吸をしているだけで、私はこのうえなく幸せな気持ちになれたのです。

もう存在そのものが私にとって至福だったんですよね。


なんでそうなるのかは、わかりません。


ああ、この人こそ、この人こそ、やはり私が探し求めていた人だったんだ!!

なんて、再認識してしまったみたいでした。


その時のその人は、どことなく手持ち無沙汰で、退屈そうにしていたんです。

間を持たせられないというか。


そのしぐさが、まるで幼稚園児みたいだったんです。


私はそのとき、その人の中に「永遠の5歳児」を見たのかもしれません。


もうね。言葉では尽くせないような、愛らしさ、無邪気さだったんです。


って、雰囲気が。



でもね。母性本能をくすぐる、というのとは、違うんです。

もともと、私には母性というものが、あまりというか、ほとんど備わっていないような気がしていますし、


いうなれば、私の中にある幼児性と全く同じような幼児性を、その人の中に垣間見ることができて、激しく惹かれた!!

という感じかしら?




「この人とならお砂場で永遠に遊んでいても退屈しないはず!!」


と、私の中の「永遠の幼児」が、確信し、興奮し、はしゃぎだしたのです。


そのはしゃぎぶりの、なんとまあ、陽気なこと!!


あの日、あのとき、あの場所での、幸福感。



それこそが、私の宝物。


もちろん、どの日、どの時、どの場所でも


その人と同じ空間を共有できたという思い出は、全て私の宝物。







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テキスト庵さん