愛より淡く
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| 2003年02月15日(土) |
私が壊れるに至るまで 記憶の断片 |
個室にいた時に起こったことについて、いったいどの順番に起こったことなのかは、さっぱりわからない。
だから私は記憶の断片を思い出した順にたどることしかできない。
それらの記憶の断片を文章にすると、かなり支離滅裂で意味不明のものになると思う。
しかし私は、文章が破綻するのを承知の上で、できる限り正確に自分の記憶をここに再現していきたいと思う。
個室のベッドの上、朦朧(もうろう)としている意識の中で、さかんに、二つの言葉を唱えていたことはよく覚えている。まるで何かの呪文を唱えるように。
その二つの言葉とは、「永劫回帰」と「○○ちゃん(友人の名前)」だった。
その二つの言葉を繰り返し、繰り返し、唱えていた。
あとぼんやりと覚えているのは、
「○○ちゃん(友人の名前)あんたそんなでたらめなことしてええと 思ってんのんなんたらこうらたら・・・」
という友人への罵倒だった。
私は、その友人のよき理解者のつもりだった。だけど心の底では、彼女の行為を許しがたいと思っていたようだ。そういう感情を思いっきり抑圧してその友人に接していたものだから、
抑圧していた感情が一気に噴出してしまったのかもしれない。
意識が混濁していた時は、自分が水槽の中にいるような妙な感覚があった。
水槽の中からあたりの景色を眺めているような感じだった。
とても息苦しかった。
その時の私は、自分で自分の発する言葉が、聞き取れなかった。
ある時、水槽の向こうに、ぼんやりと弟の姿が見えた。
弟が何か私に向かって声を発していたのだけど、何を言っているのか聞き取れなかった。
私も弟に向かって何か声を発していたのだけど、自分で自分の発する声すら聞き取れなかった。
音がすっかり消されてしまったという感じだろうか?
しかし
後になってわかったことなのだけど、その時私は、弟に対してもとんでもない暴言を吐いていたのだった。
せっかくわざわざ見舞いに来てくれたのに、弟はひどく気を悪くして帰っていったそうだ。
しかし、本当に本当に私は何も覚えていないのだ。というか本当にあの時は、聞き取れなかったのだ。
まさかまさか、そんなひどいことを言っていたなんて!!
自分でも信じられなかった。って今でも信じられない。ショックだった。
だけど事実なのだ。私が弟にそんなひどいことを言ったのは、消しようのない事実だった。
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