愛より淡く
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2002年08月16日(金) ただそれだけのこと

8月16日。私と母と子供たち二人とでプールに行った。これは帰省中の恒例行事

になっている。毎年子供たちの「大阪で楽しかったことベスト3」の堂々2位にラ

ンクインしている行事でもある。

そういえばこれって私が子供の頃から続いている夏休みの行事でもある。

今年は、そこのプールで高校時代の同級生らしき人に出会った。たぶんそうだと思うだけではっきりとはわからない。向こうも私に気がついていたのかどうかわからない。

あれは私が高校3年生の夏のある日のことだった。1通の暑中お見舞いが届いたのだ。同じクラスの男の子からだった。一度も話したことのない子だった。

暑中お見舞いの内容ははっきりと覚えている。

「暑中お見舞い申し上げます。あなたは○○の△△ちゃんに似ている」
(○○は当時人気のあったアイドルデュオ△△はそのメンバーのうちのひとりの名前)

たったそれだけの内容の不思議なハガキだった。

そうかなあ、似ているかなあ。それでもそれからテレビで○○が出るたびに意識して△△ちゃんを見てしまう私だった。

そのハガキに返事を出したかどうかは、もう覚えていない。

それからその子からよく電話がかかってくるようになった。ある日何度目かの電話でカチンと来ることを言われて、あまりに腹が立ったので、思わずその子に抗議の手紙を書いて送ったら

「17にもなる女の子が鉛筆で手紙を書いてよこすなんて、しかもあんな殴り書きのような乱雑な文字からあなたの怒りが伝わってきました」

というような返事が来た。そこだけよく覚えている。青いインクでものすごく几帳面で丁寧な文字で書かれた手紙だった。

私は普通に書いて送ったつもりだったけど。鉛筆で書くのはやはりまずかったかしら?乱雑な文字ってもともとそういう字しか書けなかった。とほほ。

そういうところがものすごく無頓着でガサツだった。今もあんまし変わっていない。

プールで会ったのはその子だったと思うのだけど。声をかけることができなかったので確かめようがなかった。ただの気のせいかもしれない。


すみません、ただそれだけのこと。






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