愛より淡く
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2002年07月07日(日) |
恋する対象 愛する対象 |
☆
そんなわけで、なんとなくうやむやにしてしまった浮気疑惑。でも浮気ではない、本気だったし、本気も本気の大本気。過去のことだけど。おまけに片思いだったけどさ。
その人は私にとってベッカクなのだ。(ベッカムじゃないよ^^。)そういことあんまり認めたくないけど。なんとなくシャクだし。なんてね。
その人は、ただ私の前に座って呼吸をしているだけで、私をこよなくしあわせな気持ちにさせることのできる唯一の存在だった。まさに私にとって至福の存在。
夫はうすうす感づいているだろう。その手紙の相手のこと。なんにも言わなかったけど。
でもまさか2年ほど前に偶然ネット上で再会してしまったことまでは知らないだろう。知ったら少なからず動揺するかもしれない。
「またこいつか、いいかげんにせーーよーー。何回ふられたら気がすむねん」ってあきれるかもしれない。はは。みじめ。
でも今はずいぶんとマシ。熱は冷めた。ピークは過ぎた。だからもう大丈夫だとは思う。それにもう二度とごめんだ。あんな大量のホレ薬を飲まされた状態に陥いるのは。恋狂いもいいとこ。制御不能だった。見苦しいったらない。今だから言えるのだけど。あの頃はおかしかった。滑稽だった。あほみたいだった。
☆☆
夫がまたまたビデオを借りてきた。なかなか映画館には行けないので、ビデオ屋さんで借りてみるのがほとんどだ。ゆえにその映画が巷で話題になった時期とは大幅に遅れて観ることになる。まあそれはしゃあないわね。
今日は、トムハンクス主演の「キャストアウェイ」を観た。昼間に先に見終わった夫が、感動していた。
「深い映画だよ。見る人によって評価が分かれるかもしれないけど。俺はよかったなあ。深く感動した」
としみじみと言った。
たしかにどんな作品だって観る人の感性次第で深くなったり浅くなったりするものだろうとは思うけど。
主人公は、飛行機事故に遭遇してしまう。飛行機は海に落ちて爆発してしまうのだけど、彼だけは奇跡的に助かり、無人島に漂流してそこで4年間生きながらえる。
その4年間を支えたのは、一緒に流れついた荷物の中あったバレーボ−ルに自分の血で顔を描いたウィルソンだったのかもしれない。
ある日主人公はウイルソンを連れて島を脱出したのだけど途中で嵐に遭い、海の上でウィルソンと離れ離れになってしまう。
はるか遠くに流されてゆくウィルソンを見て彼は悲痛の叫びをあげる
哀しい別れのシーンだ
そのシーンを見て、夫が言った。(夜にまたいっしょに観たのだ。時々解説をしたがったけど、筋がわかるとおもしろくないので、あかん、いわんとって、と、口止めしながら、観た。)
「人間は、ああやって、なにかを愛さないでは生きてゆけないのだろうね 愛するものなしでひとりではとても生きられないのだろうね。孤独の中であの人は、あのバレーボールを心から愛していたんだろうね。・・・・・・哀しいなあ」
そうね。やはり人間には生きてゆく上で、なんらかの「愛する対象」が必要なのかもしれないね。
やがてウィルソンは、遠く見えなくなってしまう。
大海原でひとりぼっちになった主人公。海と空はどこまでも青く美しかった。
只今午前零時40分。
もう遅いので明日また書きなおそうっと。それではぐっどない♪
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