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―― 連ねた意味も、持てない小鳥。
氷室火 生来
回帰

2008年03月30日(日)
きらいじゃないんだ、疲れるだけで。


又しても見てしまったロードショー。いやいいんですが。ところでこの時間帯って邦画少なくないですか。量もそうですが、聞いた事の無い洋画は流れるのに聞いた事の無い邦画をあまりお目に掛けないという意味でも。
そんな感じでタイムマシン感想。

意外と面白かったです。考えていたのとちょっと違う、というのは兄上様との総意ですが。
もしかしたらおなごが延々手を変え品を変えしかし答え変わらず死ぬという斬新なブラックジョークかとも思ったのですが、たった一回で理解するところは流石天才。

それにしてもタイムマシンの性能の良さといったら、兎に角頑丈だし、燃料も年代の上限も無い。なんなら彼のその理論が時を経て認められそして悪用されるという堂々巡りも予想しましたが、最後のラスボスは別のベクトルを歩んだ自分でしたとかいう好みのオチを期待もしましたが、まじに主役はタイムマシンです。
ちゃっかり英雄となった主人公ですが想像していたより御都合主義の形では無く、確かに代価の犠牲なんてタイムマシン以外考えられませんがあの素晴らしいマシンたんだから!(遂には機械にまでたん付けしおった)

まぁだからといって彼女の死を変更させる事も出来ず未来で仲良しこよしというのは如何なものか。そりゃ戻る術は無い訳ですがそれ程原始人的なねーちゃん活躍したか?

とはいえ過去が変わらなかった定義については知性担当さん一理あります。更に言えば確かに80万年前の人が80万年間の進化や歴史にあれこれ口出しするのはお門違いだと思うし、ひたすらに慣習に倣えとかそんな大きらいな事言いませんがでは、代わりに異形の人類が餓死しようとそしてその彼らが治めるべき未来を破壊し数多の命を奪った事は咎められない訳だふーん。
彼らにとって食糧がそれでしかないなら戦いは必要だけど勝手に肩入れされて根絶されるのは言葉が通じる分不条理としか言い様が無い。

ちょっとその辺りは共感出来かねますが概ね好感触です。
知性担当とフォトニック(だったか?)のキャラクタが心底ツボりました。主人公もまぁ、きらいでないよ。いつもの事ですね!
ただヒロインはエマたんがよかったです!! 断固として。


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